表面処理で長持ちするゲージ
ゲージの摩耗についてお悩みの方は多いと思います。
一般的に、ゲージ、マスターに使用される材質は特殊鋼(SKS3など)が多く、熱処理にてHRC58以上の硬度が入っています。熱処理することにより耐摩耗性が向上するのですが。。。。
ゲージの使用頻度が高いとか、
被測定物の面粗度が悪く(荒れていて)て、接触(摺動)することにより摩耗する
とか、さまざまな原因で摩耗して使用限界を超えることがあります。
このようなときの対策として以下の方法があります。
1.硬質クロムメッキ処理
2.材質を更に硬くする(例:超硬合金)
当社に持ち込まれる案件では1.硬質クロムメッキ処理の方が多いです。
左の写真は、測定定盤に硬質クロムメッキ処理(片肉10ミクロン)した事例です。定盤上を製品が摺動するため、耐摩耗性向上のために、硬質クロムメッキ処理しています。
右の写真は、高さマスターを全体的に硬質クロムメッキ処理(片肉1ミクロン程度)しています。このケースは、防錆目的であり、耐摩耗性能向上ではありません。
2.の超硬合金を使用した場合は、確かに耐摩耗性能は向上するのですが、その反面コストが上昇します。また、鉄と超硬をロー付けして製作することが多く、母材の鉄部分が錆びてしまうという可能性もあります。
硬質クロムメッキの場合は、薄くつける(片肉1~2ミクロン)場合と、厚くつける(片肉10ミクロン以上)場合がありますが、後者の方が手間がかかるため高価です。
その他にもTINコート(蒸着系のコート処理)などを行うこともあります。
表面処理を行えば確実に耐摩耗性能は向上しますが、それに伴いコスト上昇や製作納期長期化などの欠点もあります。
使用頻度、ゲージの障害寿命などを総合的に考えた方がよいと思います。
渡辺精密工業にご相談いただければ、当社の技術営業がおすすめの表面処理などを含めてご提案させていただきます。相談の結果、なにも処理しない方がGOODということもあり得ますので、ご了承ください。
渡辺精密工業の資料をダウンロードするには、こちら(イプロスサイトに移動します)
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