『段付き位置決めピン(SUS304)』|同軸度0.02を維持しながらコスト削減を実現した精密加工事例

『ねじ研削を使わずに高精度を実現』—用途最適化によるコストダウン提案

本記事では、「段付き位置決めピン(SUS304)」の製作事例を通じて、
『同軸度精度の確保とコスト削減を両立する設計・加工アプローチ』をご紹介します。


■ 製品仕様(出荷実績)

  • 品名:段付き位置決めピン
  • 材質:SUS304
  • 形状:φ10-M6×L19
  • 加工:旋削・研削
  • 表面処理:なし
  • 熱処理:なし
  • 設計:お客様図面
  • 数量:12個
  • 管理番号:25-02443

■ お客様の課題『同軸度0.02とコストの両立』

本案件では、以下のような課題がありました。

  • M6ねじ部とφ10軸部の同軸度0.02が要求されている
  • 一般的には『ねじ研削』が必要な精度レベル
  • しかし、ねじ研削は
    • 加工コストが高い
    • 対応可能な加工業者が限られる

つまり、
『精度は必要だが、コストは抑えたい』という典型的なトレードオフの課題でした。


■ 解決策『用途に基づく加工方法の最適化』

当社では、単に図面通りに加工するのではなく、
『実際の使用条件』に踏み込んで検討しました。

その結果、

  • 通常旋削+仕上げ研削で同軸度確保が可能と判断
  • ねじ研削を使わずに要求精度を満足
  • 加工コストを大幅に削減

という最適解を導き出しました。


■ 追加提案『過剰公差の見直し』

さらに、図面に指定されていた

  • 六角穴(幅3mm)の公差

についても検証を実施。

  • 機能上は不要な過剰精度であることを説明
  • 適正な公差へ見直しを提案

これにより、

  • 加工難易度の低減
  • 加工時間短縮
  • コストダウン

を同時に実現しました。


■ 成果『品質・コスト・納期の最適バランス』

本案件における成果は以下の通りです。

  • 同軸度0.02を確実に達成
  • ねじ研削レスによるコスト削減
  • リードタイム短縮
  • 図面仕様の最適化による再発防止

単なる加工ではなく、
『設計意図を踏まえた最適化』が価値となった事例です。


■ 技術ポイント『同軸度と加工方法の関係』

同軸度精度は通常、

  • ねじ研削
  • 円筒研削
  • 高精度旋削

などの組み合わせで実現されます。

しかし重要なのは、

『その精度が本当に必要か』
『どの工程で達成すべきか』

を見極めることです。

本件では、

  • 使用条件
  • 組付け精度
  • 実際の機能要求

を分析し、『最小コストで最大効果』の加工方法を選定しました。


■ 渡辺精密工業の強み

  • 図面指示だけに依存しない『用途起点の提案力』
  • ねじ・軸物の同軸精度に対する豊富な加工実績
  • 旋削・研削の最適組み合わせ設計
  • 小ロット(12個)でも柔軟対応
  • 加工・測定・品質保証の一貫対応

■ まとめ『図面の裏にある要求を最適化する』

段付き位置決めピンのような精密部品では、
単に高精度を追求するだけでなく、

  • 必要な精度
  • 過剰な仕様
  • 実際の使用条件

を整理することが重要です。

渡辺精密工業では、
『図面の裏側にある真の要求』を読み取り、
最適な加工方法をご提案します。


■ FAQ(よくあるご質問)

Q1.ねじ研削を使わずに同軸度0.02は本当に可能ですか?
A1.使用条件や形状によりますが、旋削+仕上げ研削の組み合わせで実現可能なケースがあります。本案件では機能要求を分析し、問題なく対応できると判断しました。

Q2.なぜねじ研削はコストが高いのですか?
A2.専用設備と高度な加工技術が必要なため、加工時間・段取り・対応企業の少なさがコストに影響します。

Q3.図面の公差は勝手に変更しても問題ないのですか?
A3.勝手に変更することはありません。必ずお客様と協議し、『機能を満たしたうえで最適な公差』をご提案します。

Q4.小ロットでもコストダウン提案は可能ですか?
A4.可能です。12個程度のロットでも、加工方法や公差見直しによるコスト最適化をご提案できます。

Q5.SUS304でも高精度加工は可能ですか?
A5.可能です。SUS304は加工変形に注意が必要ですが、適切な工程設計と加工条件により高精度を実現できます。

Q6.図面が古い場合でも対応できますか?
A6.対応可能です。図面の意図を読み取り、必要に応じて最適化提案や再設計支援も行います。


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渡辺精密工業株式会社では、金属ゲージ・樹脂治具・検査具のワンストップ製作体制を整えています。
「測定できない」「固定が難しい」「精度が出ない」などの現場課題を、設計から解決します。

段付き位置決めピンや単純な位置決めピン、そして、数十個の少量生産など、測定具、原器、マスター、そしてさまざまな改造、技術的な相談、リモート相談、立会い希望、ゲージ・治具・試作品・設備部品・研究開発品の仕様検討など、
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■会社概要
郵便番号:455-0831
住所:名古屋市港区十一屋一丁目59-1  → アクセス
電話:052-383-8282
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<認証(QMS関連)>
JISQ9100
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MSJ4000

<ゲージ>
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正 等

<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等

<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)

<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等

<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計

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