フランジ高さマスター製作(φ30×15±0.002)|吸着防止構造で定盤測定を安定化
『定盤で動かない問題を解決』フランジ高さ測定を高精度・高効率化する専用マスター事例
フランジ付き製品の高さ測定では、
『定盤上での設置安定性』と『操作性』が測定精度を左右します。
本事例では、
φ30×L15±0.002mmの高精度『フランジ高さマスター(SKS3)』を製作し、
・定盤への吸着による動作不良
・位置調整のしづらさ
・測定作業のばらつき
といった課題を解決しました。
製品仕様(フランジ高さマスター)
製品名:フランジ高さマスター
形状:φ30 × L15 ±0.002 mm
材質:SKS3
仕上げ:研削加工(精密仕上げ)
表面処理:黒染め
熱処理:焼入れ焼戻し+サブゼロ処理(HRC58~63)
設計:お客様支給図面
数量:1
製造番号:25-02669
課題:定盤上でマスターが『吸着して動かない』
フランジ高さ測定では、定盤上にマスターを設置して比較測定を行います。
しかし現場では、
・定盤とマスターが密着して動かない
・位置調整に時間がかかる
・無理に動かして測定精度が乱れる
といった問題が発生していました。
👉 『吸着による操作性低下』が測定効率と精度の両方に影響していた状態です。
解決策:吸着防止構造を組み込んだマスター設計
当社では、測定精度だけでなく『使いやすさ』まで考慮した設計を行いました。
① 底面の接地面積を最適化(逃がし穴)
・φ20 × 深さ2 のニガシ加工を底面に追加
👉 接地面積を減らし、定盤への吸着を低減。
② 空気抜けを促進する十字溝構造
・幅5mmの十字ニガシ加工を追加
👉 空気の逃げ道を確保し、『吸い付き現象』を防止。
③ 操作性向上:Dカット+ローレット加工
・側面にDカット加工
・ローレット加工による滑り止め
👉 手で持ちやすく、位置調整が容易。
④ 実測値のレーザー刻印
・実測値(15±0.002)を刻印
👉 測定時の基準確認が一目で可能。
使用方法|比較測定によるフランジ高さ確認
本マスターは、以下の手順で使用します。
1.定盤上にマスターを設置
2.隣にフランジ付き製品を配置
3.ダイヤルゲージで高さ差を測定
👉 『マスターとの差分』でフランジ高さを高精度に評価できます。
導入効果:測定効率と再現性の向上
本マスター導入により、
・定盤上でのスムーズな位置調整
・測定時間の短縮
・作業者間のばらつき低減
・安定した測定再現性
を実現しました。
お客様からも、
『長期間安定して使えるマスター』『日常測定が楽になった』
との評価をいただいています。
技術ポイント:高精度を支える加工と熱処理
・SKS3焼入れ材による耐摩耗性
・サブゼロ処理による寸法安定化
・研削加工によるミクロン精度仕上げ
👉 長期間使用しても精度を維持できる設計です。
まとめ|測定精度は『設置性』で大きく変わる
フランジ高さ測定では、
・マスター精度
・設置安定性
・操作性
のすべてが重要です。
今回のように、
👉 『吸着防止構造を設計段階から組み込む』
ことで、測定品質と作業効率を同時に向上できます。
フランジ高さマスター・段差測定マスターのご相談
・フランジ高さ測定
・段差測定
・比較測定用マスター
・定盤用ゲージ設計
図面がなくても現物ベースで設計可能です。
単品から対応いたします。
FAQ(よくある質問)
Q1. フランジ高さマスターとは何ですか?
A1.フランジ付き製品の高さを比較測定するための基準ゲージで、定盤上で使用します。
Q2. なぜ吸着防止構造が必要ですか?
A2.定盤と密着すると動かしにくくなり、測定精度や作業効率が低下するためです。
Q3. どのように高さを測定しますか?
A3.マスターと製品を並べ、ダイヤルゲージで高さ差を測定する方法です。
Q4. ±0.002mmの精度は維持できますか?
A4.研削加工と熱処理管理により、長期間安定した精度を維持可能です。
Q5. 操作性の改善も設計できますか?
A5.はい。持ちやすさや滑り防止など、現場の使いやすさを考慮した設計が可能です。
Q6. 1個から製作できますか?
A6.はい、単品から特注対応しております。
お困りごとはぜひご相談ください
- フランジ高さや段差の測定マスターが必要
- 設置面の動き・吸着不動問題を解決したい
- 高硬度材マスターの設計・製作を任せたい
- 少量・単品でも高精度ゲージ/マスターを製作したい
渡辺精密工業株式会社は、お客様の測定課題を設計から加工、測定、納品まで一貫して支援いたします。
「困ったときの駆け込み寺」として、全国の製造業の皆様をお待ちしています。


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■会社概要
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<認証(QMS関連)>
JISQ9100
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<ゲージ>
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正 等
<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等
<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)
<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等
<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計
<システム開発>
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