【課題解決事例】「ワークのせ治具」の設計・製作事例|非接触測定器向けオリジナル治具
製造業・品質保証部門・設計部門のお客様から寄せられるご相談の中で、
「既製品にない治具を設計・製作してほしい」というケースは非常に多くあります。
今回ご紹介するのは、丸棒ワークの先端部分を非接触測定器で測定するための専用治具を、当社で設計・製作した事例です。
既製品が存在しない用途に対し、構想設計から製作までを一貫対応したケースとして、多くのお客様の課題解決の参考になる内容です。
■ 製品仕様
名称:ワークのせ治具
形状:10×50×T10・6×50×T10/幅2.8のV溝×各4か所
材質:SUS304
仕上げ:切削加工(▽▽▽)
熱処理:なし
表面処理:なし
設計:渡辺精密工業株式会社(自社設計)
個数:8個(各サイズ4個)
当社製造番号:25-02968
課題:非接触測定器で丸棒ワークの端面形状を測定したいが、適した治具が市販されていない
お客様からの最初のご相談は、次のような内容でした:
- 非接触測定器で丸棒製品の端面形状を測定したい
- ワークを4本同時に載せられる治具が必要
- ミスミ、モノタロウやインターネット検索したが、既製治具では最適なものが見つからない
- ワークは載せるだけでよく、固定機構は不要
- 非接触測定器に“スッと”出し入れできるシンプルな構造が理想
品質保証部門・測定部門のお客様からよく寄せられる典型的な課題です。
解決策:用途に合わせた完全オリジナル治具を自社設計で製作
当社は治具の構想設計から製作まで一貫対応できるため、お客様とリモート会議を実施し、お客様の測定フローをヒアリングし、最適な形状をゼロから設計しました。
ポイントは次の通りです:
● 4本同時にワークを載せられるV溝を設計
- 幅2.8のV溝を4ヵ所
- 底面はR0.8以下の要求仕様(ピン角NG)
- 丸棒ワークが安定する形状に調整
● ステンレス(SUS304)を採用
- 手持ちで出し入れする運用のため錆びにくい材質が必須
- ワークと摺動しないため摩耗リスクも小さい
- 量産治具ほどコストをかけず最適化
● 測定器に“飛び指す”設計
治具幅からワークが意図的に突き出す構造とし、
非接触測定器で端面形状を確実に取得できるようにしました。
● 2種類の幅(6mm / 10mm)を設計
- ワークサイズに合わせて2タイプ
- 各4個ずつ製作し、1個は予備として運用可能
成果:測定作業の標準化・効率化を大きく改善
この治具により、次のような効果が得られました:
- ワークの測定作業が標準化された
- 4本同時測定が可能になり、作業時間が大幅短縮
- 作業者の熟練度に依存しない測定が可能に
- 非接触測定器の性能を引き出せる測定姿勢を確保
お客様の品質保証体制の安定化に寄与する治具として高く評価いただきました。
当社の強み:既製品にない治具・検査治具をゼロから作れる会社です
渡辺精密工業株式会社は、ゲージ・検査治具・測定治具の専門メーカーとして、
製造業の精密測定・品質保証の現場で求められる仕様に合わせて完全オーダーメイド製作が可能です。
「こんな治具があったらいいのに」
「既製品だと使いにくい」
「測定工程を標準化したい」
そのような課題に対し、設計から製作まで一気通貫で解決します。
まずはお気軽にお問い合わせください
ワーク保持治具、非接触測定用治具、ゲージ類の製作など、
現場のお困りごとがあれば、ぜひ一度ご相談ください。