【6mスケール製作事例】市販1mスケールを追加工して実現

長尺スケールが存在しない課題を“連結設計×精密加工”で解決

(出典:シンワ測定株式会社)

製造現場・検査工程・専用機開発において、
「6mなどの長尺スケールを装置に組み込みたい」というニーズは少なくありません。

しかし現実には、

  • 市販スケールは1mが標準
  • 6mスケールは市販されていない
  • フル特注はコスト・納期ともに非現実的

という課題が存在します。

本記事では、
市販スケールを追加工して6mスケールを実現した具体的な方法と技術ポイントを解説します。


■ 結論(この事例で解決できること)

  • 市販品を活用しながら長尺スケールを実現可能
  • 累積誤差を抑えた連続目盛設計ができる
  • フル特注よりも低コスト・短納期で対応可能

■ 製品概要(6mスケール仕様)

  • 品名:6Mスケール(1Mスケール×6本)
  • 構成:1000mmスケール × 6本(連結使用)
  • 材質:ステンレス
  • 加工内容:端面精密切断(追加工)
  • 数量:1式(2セット分/計12本)
  • 設計:渡辺精密工業株式会社

■ 課題:6mスケールは市販されていない

お客様の要望はシンプルでした。

「専用機に6mスケールを取り付けたい」

しかし、

  • 市販スケールは最大1m
  • 長尺スケールは流通していない
  • 特注製作はコスト・納期が合わない

という制約がありました。


■ 解決アプローチ:1mスケールを“つないで使う”

当社では発想を転換し、
市販の1mスケールを連結する構造を採用しました。

しかし、そのままでは成立しません。


■ 技術的課題:目盛が連続しない問題

市販スケールには、

  • 1000mm目盛の先に
  • メーカー名・規格表示などの余白

が存在します。

このまま接続すると、

  • 1000mm → 1000mm(連続しない)
  • 正確な距離測定ができない

という問題が発生します。


■ 解決策:余白部の精密切断による連続化

✔ ① 連続目盛となる設計

  • 0~6000mmが途切れず連続するよう設計
  • 接続時の誤差を考慮した寸法設定

✔ ② 工作機械による高精度追加工

実際のスケールを確認すると、

  • 端面が完全な直角ではない
  • 個体差が存在する

ため、

  • 1本ずつ測定
  • 最適な切断位置を決定
  • 工作機械で精密切断

を実施しました。


■ 累積誤差を抑えるポイント

長尺スケールで最も重要なのは、
接続時の累積誤差管理です。

本事例では、

  • 端面直角度の補正
  • 切断位置の最適化
  • 個体ごとの微調整

により、
実用上問題のない連続精度を確保しています。


■ コスト最適化の考え方

本案件では、

  • スケール本体:市販品を活用
  • 追加工:必要最小限
  • 取付加工:お客様対応

と役割分担することで、

  • コスト削減
  • 設計自由度確保
  • 短納期対応

を実現しました。


■ この事例のポイント

  • 市販スケールを活用した長尺化技術
  • 余白カットによる連続目盛の実現
  • 累積誤差を抑える精密追加工
  • 特注より現実的なコスト・納期バランス

■ よくある質問(FAQ)

Q1. 本当に6mスケールとして精度は問題ないですか?

A. 使用用途に応じた精度設計を行うことで、実用上問題のない連続精度を確保しています。
高精度用途の場合は、取付方法や温度影響も含めて提案可能です。

Q2. 累積誤差はどの程度発生しますか?

A. 切断位置・端面精度・取付方法によって変動しますが、
本事例では個体ごとの測定・補正により最小化しています。

Q3. もっと長い(10m以上)スケールも対応できますか?

A. はい、可能です。
使用環境や精度要求に応じて、連結本数・固定方法・基準設計を最適化します。

Q4. 取付穴加工や固定方法も依頼できますか?

A. 対応可能です。
装置仕様に合わせた穴加工・位置決め構造の設計も行えます。

Q5. 市販スケールの種類指定はできますか?

A. はい。特定メーカー・規格品の指定も可能です。
用途に応じて最適なスケールを選定します。

Q6. フル特注スケールとの違いは何ですか?

A. 本手法は、

  • コストを抑えられる
  • 納期が短い
    というメリットがあります。

一方で、超高精度用途ではフル特注が適する場合もあります。


■ このようなお悩みに対応できます

  • 長尺スケールを装置に組み込みたい
  • 市販品では長さが足りない
  • 特注はコストが合わない
  • 連結時の精度・誤差が不安

■ ご相談ください

「市販品では足りない」
「でもフル特注は現実的ではない」

そんな中間領域の課題こそ、
最も得意としています。

長尺スケール・特殊測定具でお困りの際は、
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<金型>
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