SUJ2スリーブの精密センタレス研削

― 円筒度・真円度2μmを50個すべてで保証した高精度研削加工 ―


結論:高硬度SUJ2でも「センタレス研削+工程設計」でμ精度は安定する

SUJ2(HRC60以上)のスリーブ部品でも、
”適切な研削条件・機械調整・工程分離(部分加工受託)” により、

  • 円筒度:2μm
  • 真円度:2μm
  • 内径公差:2μm

といったミクロン精度をロット50個で安定達成できます。

本事例では、最終仕上げの「研削工程のみ」を受託し、
品質とコストの最適化を実現しました。


課題:高硬度スリーブの最終精度が安定しない

お客様の主な課題は以下の通りです。

  • SUJ2焼入れ材(HRC60以上)の最終研削精度が出ない
  • 円筒度・真円度などの幾何公差が安定しない
  • 社内で前加工は可能だが、研削工程だけ外注したい
  • 薄肉パイプ形状のため、歪み・変形が発生しやすい

製品仕様・加工内容(スリーブ部品)

項目内容
品名スリーブ(精密センタレス研削)
形状パイプ形状(内径段付き)
材質SUJ2(高炭素クロム軸受鋼)
硬度HRC60~63(焼入れ焼戻し)
加工範囲外径センタレス研削・内径研削
ロット50個
管理番号25-03258

実現した精度(ミクロンレベル保証)

本案件では、以下の精度をすべて同時に成立させています。

■ 寸法公差

  • 内径:±2μm(2箇所)
  • 外径:±3μm

■ 幾何公差

  • 円筒度:2μm
  • 真円度:2μm

👉 重要ポイント
単品ではなく「50個すべて」で保証している点が本質です。


技術的ポイント:なぜ難しいのか?

① 高硬度材(SUJ2 × HRC60以上)

  • 砥石負荷が高く、加工熱が発生しやすい
  • わずかな条件差で寸法・形状が変化

② 薄肉パイプ形状

  • 研削圧で変形しやすい
  • 内外径のバランスで歪みが発生

③ センタレス研削特有の難しさ

  • 支持条件(レスト・砥石・調整砥石)の影響が大きい
  • セッティング精度がそのまま幾何公差に直結

解決策:センタレス研削×精密調整×工程分離

渡辺精密工業では、以下のアプローチで対応しました。

■ センタレス研削の最適化

  • ワーク支持条件の最適設計
  • 砥石・送り条件の微調整
  • ロット全体でのばらつき管理

■ 内径研削とのバランス制御

  • 内外径の相互影響を考慮した加工順序
  • 歪みを最小化する工程設計

■ ロット品質の安定化

  • 加工中の定期測定
  • 条件フィードバックによる補正

特徴:研削工程のみの「部分加工受託」に対応

本事例の大きなポイントは、
「センタレス研削工程のみ」を受託したことです。

■ このようなニーズに対応

  • 前工程(旋盤・熱処理)は自社対応
  • 最終仕上げのみ外注したい
  • 高精度工程だけ専門会社に任せたい

■ 対応範囲

  • 単品試作~中ロット(数十個)
  • 外径研削・内径研削の部分委託
  • 幾何公差保証案件

👉 「全部任せる」だけでなく、
“必要な工程だけ任せる”という選択が可能です。


本事例のポイント

  • SUJ2焼入れ材でも円筒度・真円度2μmが実現可能
  • センタレス研削はセッティングが精度の9割を決める
  • 薄肉形状は工程設計(内外径バランス)が鍵
  • 研削工程のみの外注でコストと品質を両立

よくある質問(FAQ)

Q1. センタレス研削で円筒度2μmは現実的ですか?

可能です。
ただし、機械精度だけでなく、セッティング・条件管理・測定管理が不可欠です。
単品ではなくロットで安定させるには高度なノウハウが必要です。

Q2. SUJ2(焼入れ材)の研削はなぜ難しいのですか?

  • 高硬度による砥石負荷
  • 加工熱による変形
  • 微小な条件差による寸法変動

👉 特に薄肉形状では歪み管理が難易度を上げます。

Q3. 研削工程だけ外注することは可能ですか?

はい、可能です。

  • センタレス研削のみ
  • 内径研削のみ
  • 最終仕上げ工程のみ

といった工程単位での受託に対応しています。

Q4. 小ロットでも対応できますか?

可能です。

  • 試作(1個)
  • 小ロット(数個~)
  • 中ロット(数十個)

まで柔軟に対応しています。

Q5. 幾何公差(円筒度・真円度)の保証は可能ですか?

対応可能です。

検査体制・測定環境を整え、
図面要求に応じた精度保証を行います。


高精度センタレス研削でお困りなら

  • センタレス研削で精度が安定しない
  • 円筒度・真円度の要求が厳しい
  • SUJ2など焼入れ材の研削を任せたい
  • 研削工程だけ外注したい

このようなお悩みがありましたら、
ぜひご相談ください。

👉 https://www.wsl-g.co.jp/


まとめ

高精度研削は、単なる加工技術ではなく、
工程設計・条件管理・測定の総合力で決まります。

渡辺精密工業では、
ゲージ製作で培った精度技術を活かし、
「ロットで成立するミクロン精度」を提供します。

センタレス研削加工をはじめ、各種テーパー製品、測定具、原器、マスター、そしてさまざまな改造、技術的な相談、リモート相談、立会い希望、ゲージ・治具・試作品・設備部品・研究開発品の仕様検討など、
まずはお気軽に【渡辺精密工業株式会社】までご相談ください。

「困ったときの駆け込み寺」として、全国の製造業の皆様をお待ちしています。

👉 お問い合わせはこちらをクリック

お問い合わせはこちら ==> https://wsl-g.co.jp/contact/

渡辺精密工業の製品例は、こちら ==> https://wsl-g.co.jp/products/

■会社概要
郵便番号:455-0831
住所:名古屋市港区十一屋一丁目59-1  → アクセス
電話:052-383-8282
FAX.:052-383-8324

<認証(QMS関連)>
JISQ9100
ISO9001
MSJ4000

<ゲージ>
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正 等

<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等

<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)

<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等

<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計

<システム開発>
C, C#, Python, VBA, WordPress など

<営業範囲一覧>

北海道
東北
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
関東
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
山梨県
長野県
新潟県
富山県
石川県
福井県
岐阜県
静岡県
東海
中部
愛知県
三重県
近畿
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
中国
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
四国
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
九州
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県