【課題解決事例】先端治具(DLCコート・印字対応)
― 少量量産40個を一発で成立させる、研削×コーティングの融合技術 ―
本日出荷した製品の中から、
”装置用先端治具(DLCコーティング・印字付き)” の課題解決事例をご紹介します。
装置部品では、
「寸法精度」「耐摩耗性」「数量対応」「再現性」
すべてを同時に成立させることが求められます。
今回の事例は、その要求に真正面から応えたケースです。
お客様の課題
お客様が抱えていた課題は以下のようなものでした。
- 装置に組み込む先端治具が摩耗しやすい
- 寸法公差が 0/-0.002(2ミクロン幅) と非常に厳しい
- DLCコーティングを施したいが、膜厚ばらつき、外形寸法ばらつきが心配
- 少量ではなく、40個すべてを同一品質で揃えたい
- 失敗が許されないため、一発勝負で確実に仕上げたい
製品概要
品名:先端治具 DLCコート(印字付き)
形状:φ20 センタータイプ
材質:SUS440C
熱処理:焼入れ・焼戻し(HRC50以上)
表面処理:DLCコーティング
設計:お客様
数量:40個
当社製造番号:25-03011
用途と構造のポイント
本製品は、装置に組み付けて使用する先端治具です。
- 取付側:φ8(0/-0.002)のシャフト形状
- 先端側:φ20(0/-0.002)
- 先端部には20°ガイド形状を設け、被クランプ品のスムーズな装着を確保
装置側にφ8部で固定し、φ20部で被クランプ品を確実に保持する用途となっています。
摩耗対策としてのDLCコーティング
被クランプ品との接触による摩耗対策として、
DLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングを採用しました。
ただし、DLCは
「硬くて強い」一方で、
膜厚管理を誤ると即アウトになる表面処理でもあります。
渡辺精密工業の解決アプローチ
① DLC前の寸法を全数測定・記録
当社では、
DLCコーティング前の研削工程において、
- 40個すべてを測定
- 寸法データを記録
- 個体識別を実施
しています。
これにより、
「どの部品に、どれだけ膜厚が乗るか」を事前に把握した状態でコーティング工程へ進みます。
② 膜厚コントロール可能な協力会社との連携
DLCコーティングは、
膜厚を正確にコントロールできる協力会社と連携。
- 当社の研削による直径コントロール技術
- 協力会社のDLC膜厚コントロール技術
この2つを組み合わせることで、
最終寸法 0/-0.002 を成立させています。
③ DLC後も全数測定
DLCコーティング後には、
- 再度、全数測定
- 寸法が公差内に入っていることを確認
ここまで行って、初めて出荷となります。
「40個すべてを一発で成立」させる難しさ
1個、2個であれば成立しそうに見える仕事でも、
40個すべてを同一品質で揃えるのは別次元の難易度です。
- 研削ばらつき
- コーティングばらつき
- 個体差の管理
これらをすべて潰し込んだ上で、失敗ゼロで仕上げ切るところに、渡辺精密工業の真価があります。
設備部品の「困った」を解決します
今回のような先端治具は、
- 設備メーカー製だが、痒いところに手が届かない
- 摩耗が激しく、コーティング仕様を見直したい
- 予備を含めて複数個そろえたい
- 元の設備メーカーの対応に不満がある
といった理由で、ご相談をいただくことが多い分野です。
まとめ
- 厳しい2ミクロン公差への対応力
- 研削×DLCコーティングの一貫管理
- 量産でも成立する再現性
- 装置部品に強い現場目線の設計理解
「設備部品だから仕方ない」ではなく、
設備部品だからこそ、精度と耐久性を追求する。
それが渡辺精密工業の考え方です。
お困りごとはご相談ください
- 装置用治具の高精度化
- DLC・各種コーティング対応
- 摩耗対策・長寿命化
- 量産でもばらつかない部品製作
このようなお悩みがありましたら、
ぜひ 渡辺精密工業株式会社 にご相談ください。
▶ 公式サイト
https://www.wsl-g.co.jp
DLCコーティング付先端治具や各種設備部品をはじめ、各種テーパー製品、測定具、原器、マスター、そしてさまざまな改造、技術的な相談、リモート相談、立会い希望、ゲージ・治具・試作品・設備部品・研究開発品の仕様検討など、
まずはお気軽に【渡辺精密工業株式会社】までご相談ください。
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■会社概要
郵便番号:455-0831
住所:名古屋市港区十一屋一丁目59-1 → アクセス
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<認証(QMS関連)>
JISQ9100
ISO9001
MSJ4000
<ゲージ>
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正 等
<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等
<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)
<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等
<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計
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