高精度テーパーゲージ製作|硬質クロムメッキ対応・同芯度2μmを実現した課題解決事例

摩耗対策×精度保証を両立|測定機器向けテーパーゲージの最適工程設計と単品対応


製品仕様(Specification)

品名:出入り量測定用テーパーゲージ(硬質クロムメッキ仕様)
形状:
φ83 ±0.002 × 7° × L20 + φ20 × L60(総全長L80)

仕上げ:研削加工仕上げ、ラッピング加工
材質:SKS3
表面処理:
・黒染め防錆
・硬質クロムメッキ処理(片肉10μm以上)

熱処理:焼入れ・焼き戻し・サブゼロ処理(HRC58~63)

公差・精度要求:
・φ20部:g6公差(計測器穴へ嵌合)
・φ20とφ83テーパー部:同芯度 0.002
・φ83テーパー部:真円度 0.002
・φ20に対するφ83テーパー部の振れ:0.005以内
・7°テーパー:0~1分

設計:お客様支給図面
数量:1個
当社製造番号:25-03518


用途と背景|なぜ高精度テーパーゲージが必要か

本製品は、計測機器に組み込まれ、
製品のテーパー穴に対して『出入り量』を測定する基準ゲージです。

7°テーパー部でワークを受ける構造のため、
以下の性能が必須となります。

・高い寸法精度
・真円度・同芯度の安定性
・繰り返し使用に耐える耐摩耗性

つまり、『測定結果そのものの信頼性を左右する基準部品』です。


課題|摩耗による精度劣化リスク

従来の課題は以下の通りです。

・テーパー部の摺動摩耗
・真円度の悪化
・テーパー角度の変化
・測定値のばらつき

測定ゲージにおいて、この変化は
『品質不良の見逃し』につながる重大リスクです。


解決策|硬質クロムメッキ+再研削による精度保証

単純なメッキ処理では、精度は保証できません。

そこで当社では、工程設計そのものを最適化しました。

採用した工程

1.荒研削加工(テーパー形状形成)
2.硬質クロムメッキ処理(片肉10μm以上確保)
3.仕上研削加工(最終寸法・形状精度出し)

実現した性能

・真円度 0.002
・同芯度 0.002
・振れ 0.005以内
・メッキ厚保証(片肉10μm以上)
・高耐摩耗化

さらに、工程順も重要です。

『硬質クロムメッキ → 黒染め処理』の順で実施することで、
外観・防錆性能も確保しています。


設計面での工夫|使いやすさとトレーサビリティ

機能面でも以下の工夫を実施しています。

・テーパー入口部にR5を付与し『挿入性向上』
・φ20 g6で『安定嵌合』
・端面に
 『型番』『製作年月』『ロゴ』をレーザーマーキング

これにより、現場での使いやすさと
品質管理の両立を実現しています。


このようなお悩みに対応します

・テーパーゲージの摩耗が早い
・測定値が安定しない
・同芯度・真円度の要求が厳しい
・メッキ後の高精度仕上げができない
・単品・試作で対応してほしい


渡辺精密工業の対応力

当社では以下を一貫対応しています。

・SKS3焼入れ・サブゼロ処理
・HRC58~63の高硬度材精密加工
・同芯度2μmレベル対応
・真円度2μmレベル対応
・硬質クロムメッキ後の精密研削
・単品・試作対応

『加工だけでなく工程設計まで提案できる』ことが強みです。


まとめ|精度と耐久性は工程設計で決まる

精密ゲージは単なる加工品ではなく、
『工程設計そのものが品質』です。

特に、
『テーパー加工 × 表面処理 × 再研削』は
高度なノウハウが必要な領域です。

測定機器・ゲージでお困りの際は、
ぜひ一度ご相談ください。

👉 https://www.wsl-g.co.jp


FAQ(よくある質問)

Q1.テーパーゲージに硬質クロムメッキを施すメリットは何ですか?
A1.耐摩耗性が大幅に向上し、繰り返し使用時の寸法変化や真円度低下を抑制できます。結果として測定精度の長期安定化につながります。

Q2.硬質クロムメッキ後でも高精度は出せますか?
A2.可能です。ただし、メッキ後に再研削を行う工程設計が必須です。当社では同芯度0.002、真円度0.002レベルまで対応しています。

Q3.テーパー角度と外径精度は同時に出せますか?
A3.可能です。高精度円筒研削と測定補正を繰り返すことで、角度精度と寸法精度を両立させます。

Q4.単品(1個)でも対応可能ですか?
A4.はい、対応可能です。試作や評価用の単品製作も多く実績があります。

Q5.摩耗したゲージの再生や修正は可能ですか?
A5.状態によりますが、再研削や再処理による修正対応も可能です。まずは現品を確認させてください。


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■会社概要
郵便番号:455-0831
住所:名古屋市港区十一屋一丁目59-1  → アクセス
電話:052-383-8282
FAX.:052-383-8324

<認証(QMS関連)>
JISQ9100
ISO9001
MSJ4000

<ゲージ>
AI画像測定器用校正マスター、非接触測定器用校正原器、栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正 等

<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等

<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)

<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等

<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計

<システム開発>
C, C#, Python, VBA, WordPress など

<営業範囲一覧>

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