スプライン測定の基準とは?セットマスターによるアンダーピン径キャリブレーション事例【課題解決事例】
23歯スプラインでも“2歯だけ”で高精度測定|低コストと精度を両立した単品ゲージ設計
セットマスター(アンダーピン径測定)の製作事例
スプライン(特にメススプライン)の測定では、
『測定器そのもののセット(ゼロ合わせ、キャリブレーション)』が非常に重要です。
今回ご紹介するのは、
『アンダーピン径測定用のセットマスター(原器)』の製作事例です。
製品仕様(セットマスター)
品名
セットマスター(アンダーピン径測定)
形状
単品ゲージ(単品マスター)
仕上げ
▽▽▽
材質
SKS3
表面処理
なし
熱処理
焼入れ・焼戻し・サブゼロ処理(HRC58~63)
購入品
なし
設計
渡辺精密工業株式会社
数量
1個
当社製造番号
25-03538
スプライン測定の「基準」を作る
本製品は、
『メススプライン(穴形状スプライン)の測定器を校正するための原器(マスターゲージ)』です。
測定対象は「23歯スプライン」。
通常であれば、
23歯すべてを再現したマスターを想定しがちですが。。。。
必要なのは「2歯」だけ
実際の測定では、
👉 向かい合う2つの歯のみを使用
します。
- 奇数歯(23歯)のため、完全な180°対向ではなく斜め配置
- 測定器はこの2点にセットして、ダイヤルゲージをゼロセット(基準を測定器に移しとる動作)
つまり、
全歯形状を作る必要はない
ということになります。
コストと精度の最適解「2歯マスター」
お客様によっては
「23歯すべて作ってほしい」という要望もありますが、
本案件では、
- 機能要件を満たす最小構成
- 加工工数の削減
- コスト最適化
を優先し、
👉 2歯のみのスプラインマスターを設計・製作
しました。
高精度設計(BPD・ピン径)
- BPD(基本ピッチ円径)精度:±0.02レベル
- 想定ピン径:2.1946
測定基準(原器)として使用されるため、
非常に高い寸法精度が求められる領域です。
実用性を高める工夫
■ 持ちやすさ
外径φ70にローレット加工
→ 滑りにくく、現場で扱いやすい
■ 誤使用防止
ゲージ端面にレーザーマーキング
- ゲージ番号
- アンダーピン径
- ピン径
- BPD実測値
を刻印
👉 現場での取り違え・ミス防止
スプライン測定・ゲージ設計に対応
渡辺精密工業株式会社では、
- スプライン測定ゲージ
- アンダーピン測定具
- セットマスター
- 校正用ゲージ(キャリブレーションツール)
など、
測定の基準となる精密ゲージ・精密マスターの設計・製作に対応しています。
制作のみ(図面支給)にも対応しております!
このような課題に対応します
- スプライン測定の精度を上げたい
- 測定器の校正方法が分からない
- マスターゲージを特注したい
- コストを抑えながら精度を確保したい
- 必要最小構成で設計したい
■ FAQ
Q1. セットマスターとは何ですか?
A.
セットマスターとは、測定器の精度を確認・校正するための基準となるゲージ(原器)です。測定結果の信頼性を担保するために使用されます。
Q2. スプライン測定でセットマスターはなぜ必要ですか?
A.
スプライン測定器は原器(セットマスター)と比較測定する測定方式です。したがって、必ずその基準となるのがセットマスターが必要です。
そして、使用前にセットマスターでダイヤルゲージをゼロセットした後に、測定を開始します。
測定後も定期的に、ダイヤルゲージがズレていないかを確認するために、セットマスターを用いて、確認作業を行うことをお勧めします。
Q3. スプラインは全歯作る必要がありますか?
A.
必ずしも必要ではありません。測定方法によっては、向かい合う2歯のみで十分に機能を満たす場合があります。
Q4. アンダーピン径とは何ですか?
A.
BPD径(ビトイン径)と同じ意味で使用されています(本セットマスターをご依頼のお客様)。
Q5. なぜ2歯だけで測定できるのですか?
A.
測定器は対向する歯を基準に寸法を算出するため、必要な部分だけを正確に再現すれば測定が可能です。
Q6. セットマスターの精度はどの程度必要ですか?
A.
測定対象より高い精度が求められます。本事例ではBPD±0.02レベルの精度で製作しています。
±0.005や±0.003など、測定対象製品の公差に合わせた設計を当社では実施しております。
Q7. 特注ゲージはどのように設計されますか?
A.
用途・測定方法・必要精度・コストを総合的に考慮し、最適な構造と仕様で設計します。
図面を御支給いただき、当社の技術営業と打合せからスタートさせていだきます。
Q8. スプライン測定でよくある課題は何ですか?
A.
・測定結果のばらつき
・基準が不明確
・測定器の精度不良
・コスト過多な設計
スプライン測定用セットマスターをはじめ、各種テーパー製品、測定具、原器、マスター、そしてさまざまな改造、技術的な相談、リモート相談、立会い希望、ゲージ・治具・試作品・設備部品・研究開発品の仕様検討など、
まずはお気軽に【渡辺精密工業株式会社】までご相談ください。
「困ったときの駆け込み寺」として、全国の製造業の皆様をお待ちしています。


お問い合わせはこちら ==> https://wsl-g.co.jp/contact/
渡辺精密工業の製品例は、こちら ==> https://wsl-g.co.jp/products/
■会社概要
郵便番号:455-0831
住所:名古屋市港区十一屋一丁目59-1 → アクセス
電話:052-383-8282
FAX.:052-383-8324
<認証(QMS関連)>
JISQ9100
ISO9001
MSJ4000
<ゲージ>
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正、AI画像測定器用校正マスター、非接触測定器用校正原器 等
<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等
<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)
<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等
<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計
<システム開発>
C, C#, Python, VBA, WordPress など
<営業範囲一覧>
北海道
東北
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
関東
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
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中部
愛知県
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近畿
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