球面基準台(Sφ30±0.005)製作事例|球面加工×同軸度0.005を実現する高精度測定基準
『球面精度±0.005』と『同軸度0.005』を両立|測定精度を左右する基準治具の設計・加工技術
製品仕様(今回出荷品)
品名:球面基準台(Sφ30 ±0.005)
形状:Sφ30球面ピン+ベースプレート(50 × 80 × T20)
材質:SKS3
熱処理:焼入れ・焼き戻し・サブゼロ処理(HRC58~63)
表面処理:黒染め処理
購入品:六角穴付ボルト
設計:お客様支給
数量:1個
当社製造番号:26-00384
用途|測定精度を決める『基準』となる治具
本製品は、お客様の測定工程において使用される『基準台』です。
ベースプレート中央に、
・φ30ピン(高さ38)
・先端に『Sφ30球面』
・上部にφ16H7穴
を有する構造となっています。
この基準台を起点として測定が行われるため、
『わずかな誤差も許されない基準部品』
としての役割を担います。
構造の特徴|球面+内径+円筒の複合精度
本製品の最大の特徴は、複数の精度要素が連動している点です。
① 球面精度『Sφ30 ±0.005』
先端形状はフル球ではなく、
『球面の約1/4形状』
で構成されています。
この部分に対し、
『±0.005mm』という高精度な球面加工を実施。
② 円筒部との滑らかな接続
球面とφ30円筒部は、
『Sφ30 ±0.005の精度を維持したままスムーズに接続』
段差や不連続がないよう、高精度研削により仕上げています。
③ 同軸度『0.005』の厳格管理
以下3要素の同軸度を0.005以内で管理しています。
・φ16H7穴
・Sφ30球面
・φ30円筒部
この精度が確保されていない場合、
測定基準そのものが崩れるため、極めて重要なポイントです。
技術課題|球面加工×同軸精度の両立
本案件の難しさは、
『球面精度』と『同軸度』を同時に成立させる点にあります。
一般的に、
・球面加工は形状精度が難しい
・同軸度管理は基準取りがシビア
であり、それぞれ単独でも難易度の高い加工です。
それを同時に満たすには、
・高精度研削技術
・測定と補正の繰り返し
・工程設計の最適化
が不可欠となります。
当社の対応|研削技術と工程設計の融合
渡辺精密工業では、
① 球面研削技術
専用治具と熟練技術により、『±0.005』の球面精度を実現。
② 基準一貫加工
工程途中で基準を変えず、
『同一基準での一貫加工』
を徹底することで同軸度精度を確保。
③ 熱処理後の精密仕上げ
焼入れ・サブゼロ処理後の変形を見越し、
最終研削で精度を追い込むことで、
長期安定性の高い基準治具を実現しました。
なぜ球面±0.005が難しいのか?
球面加工は、
『±0.005レベルの球面加工に対応できるメーカーは限られる』
のが実情です。
このような背景から、当社には高精度球面加工のご相談が多く寄せられています。
このようなお悩みに対応可能です
・球面精度を±0.01以下で加工したい
・球面と穴の同軸度を保証したい
・測定基準となる治具を製作したい
・精度保証ができる加工メーカーが見つからない
・単品・試作で高精度加工を依頼したい
渡辺精密工業の強み
・球面加工・研削加工の高い技術力
・±5μmレベルの精度管理実績
・熱処理~仕上げまで一貫対応
・単品・高難度案件に強い
『測定の基準を作る技術』が当社のコア領域です。
まとめ|測定の信頼性は『基準』で決まる
測定精度を高めるためには、
『測定対象』だけでなく『基準側の精度』が重要です。
球面基準台のような部品は、
製品品質そのものを左右する重要部品です。
渡辺精密工業では、
『測定精度を支える基準治具』を高精度に製作いたします。
FAQ
Q1.球面加工で±0.005は一般的な精度ですか?
A1.いいえ、非常に高精度な領域であり、対応できる加工メーカーは限られます。
Q2.球面と穴の同軸度はなぜ重要ですか?
A2.測定基準がズレると、測定結果全体に誤差が生じるためです。
Q3.焼入れ後でもこの精度は出せますか?
A3.はい。熱処理変形を見越した工程設計と最終研削により対応可能です。
Q4.1個だけでも製作できますか?
A4.可能です。試作・単品の高精度案件も多数対応しています。
Q5.図面がなくても相談できますか?
A5.可能です。用途や測定目的をヒアリングし、最適な形状をご提案します。
お問い合わせ
球面加工・高精度基準治具でお困りの際は、
ぜひ『渡辺精密工業株式会社』にご相談ください。
球面加工はじめ、各種テーパー製品、測定具、原器、マスター、そしてさまざまな改造、技術的な相談、リモート相談、立会い希望、ゲージ・治具・試作品・設備部品・研究開発品の仕様検討など、
まずはお気軽に【渡辺精密工業株式会社】までご相談ください。
「困ったときの駆け込み寺」として、全国の製造業の皆様をお待ちしています。


お問い合わせはこちら ==> https://wsl-g.co.jp/contact/
渡辺精密工業の製品例は、こちら ==> https://wsl-g.co.jp/products/
■会社概要
郵便番号:455-0831
住所:名古屋市港区十一屋一丁目59-1 → アクセス
電話:052-383-8282
FAX.:052-383-8324
<認証(QMS関連)>
JISQ9100
ISO9001
MSJ4000
<ゲージ>
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正、AI画像測定器用校正マスター、非接触測定器用校正原器 等
<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等
<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)
<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等
<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計
<システム開発>
C, C#, Python, VBA, WordPress など
<営業範囲一覧>
北海道
東北
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
関東
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
山梨県
長野県
新潟県
富山県
石川県
福井県
岐阜県
静岡県
東海
中部
愛知県
三重県
近畿
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
中国
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
四国
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
九州
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県