内面研削で『複合テーパー加工』を実現|ツイストドリルホルダー追加工事例(30°+2.868°指定対応)

他社で断られがちな『内径テーパー加工』も対応|深さ・角度制約を満たす精密追加工


刃具(ツイストドリル)ホルダー追加工|課題解決事例

本日は、ツイストドリル(先端交換式)ホルダーの『内径テーパー追加工』の事例をご紹介します。
既製ホルダーへの追加工でありながら、『角度2種+深さ制約+寸法公差』という複合要求に対応した案件です。


製品仕様

  • 品名:刃具(ツイストドリル)ホルダーの追加工
  • 形状:ツイストドリル(先端交換式タイプ)ホルダー
  • 母材寸法:φ15.8 × L80
  • 内径:φ8.7(既存)
  • 追加工内容:
     ・入口テーパー①:30° × 深さ0.3
     ・奥側テーパー②:2.868° × 深さ3mm
  • 仕上:▽▽▽
  • 材質:SKD11
  • 表面処理:なし
  • 熱処理:あり
  • 購入品類:なし
  • 設計:お客様
  • 個数:2
  • 当社製造番号:26-00837

課題|既存内径に対して『2種類のテーパーを正確に付与したい』

お客様からのご相談は、既製の刃具ホルダーに対して

  • 内径φ8.7のストレート穴に
  • 異なる2つのテーパー角度を付与
  • それぞれに『深さ制限あり』

というものでした。

ポイントは単純なテーパー加工ではなく、

  • 角度が2種類
  • 加工深さがそれぞれ規定されている
  • 既存穴を基準に精度を維持

という『複合条件』です。


解決策|内面研削盤による高精度テーパー加工

本案件では、熱処理済みホルダーであったことと、要求精度が厳しかったため、
内面研削盤を用いてテーパー加工を実施しました。

技術ポイント①|内面研削による角度制御

一般的に、内径テーパー加工は

  • 切削では精度確保が難しいケースがある
  • 特に微小角度(2.868°)は再現が難しい

当社では、内面研削により

  • 角度精度
  • 面品位
  • 真円度

を同時にコントロールしています。


技術ポイント②|2段テーパーの連続加工

今回の特徴は、

  • 入口:30°(短距離・急角度)
  • 奥側:2.868°(長距離・緩やか)

という異なる性質のテーパーを『連続して形成』している点です。

この際に重要となるのが、

  • 接続部の違和感のない形状遷移
  • 指定深さの厳守

単純な角度加工ではなく、『位置精度込みの形状制御』が求められます。


技術ポイント③|口元径公差への対応

口元径には公差指定があるため、

  • 平面研削盤を併用
  • 基準面の精度確保

を行い、最終寸法を調整しています。


技術ポイント④|3次元測定による検証

加工後は3次元測定機にて

  • テーパー角度
  • 深さ
  • 内径形状

を確認し、図面要求との整合を担保しています。


なぜ難しいのか|対応できる加工業者が限られる理由

今回のような加工は、

  • 内面研削設備が必要
  • テーパー角度設定のノウハウ
  • 複合形状の段取り力
  • 測定環境

が求められるため、対応可能な加工業者は多くありません。

実際にお客様からは
『他社で対応不可と言われた』という声をよくいただきます。


本事例の価値

本加工により、

  • 刃具の取り付け精度向上
  • 芯ブレ抑制
  • 加工品質の安定化

に寄与しています。

既製品に対する追加工のため、お客様と加工意図を理解しあいながら最適な加工手法を選択することが重要です。


このようなご相談に対応します

  • 内径テーパー加工を依頼したい
  • 角度・深さ指定のある加工を任せたい
  • 他社で断られた追加工を相談したい
  • 既製工具の改造・高精度化を行いたい

まとめ|『できない』を『できる』に変える追加工

内径テーパー加工は、一見シンプルに見えて奥が深い領域です。
特に今回のような複合条件では、加工方法の選定が品質を大きく左右します。

渡辺精密工業株式会社では、『用途に応じた加工提案』を行いながら最適な形状を実現します。


FAQ(よくある質問)

Q1.内径テーパー加工はどのような方法で行いますか?
A1.主に内面研削盤を使用し、角度・面精度・真円度を同時に管理しながら加工します。高精度や面粗度が必要な場合に有効です。

Q2.複数のテーパー角度を1つの穴に加工できますか?
A2.対応可能です。今回の事例のように『30°+2.868°』など、異なる角度を連続して加工することができます。

Q3.既製品への追加工にも対応していますか?
A3.対応しています。ホルダーや治具など既存部品に対して、機能追加や精度向上のための加工を行います。

Q4.他社で断られた加工でも相談できますか?
A4.可能です。特に内面研削やテーパー加工に関するご相談は多く、実績も豊富です。

Q5.テーパー角度や深さの精度はどのように確認しますか?
A5.3次元測定機などを用いて、角度・深さ・内径形状を測定し、図面要求との整合を確認します。


お問い合わせ

刃具ホルダーの追加工、内面研削盤によるテーパー加工をはじめ、各種テーパー製品、測定具、原器、マスター、そしてさまざまな改造、技術的な相談、リモート相談、立会い希望、ゲージ・治具・試作品・設備部品・研究開発品の仕様検討など、
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栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正、AI画像測定器用校正マスター、非接触測定器用校正原器 等

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<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)

<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等

<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計

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