『ミスミ標準品+追加工』でコストダウン。SKH51ガイドピン先端80°研削加工事例
ミスミ製ガイドピンを活用し、倣い研削盤で先端80°加工。素材から製作するより低コスト・短納期を実現した事例をご紹介します。
製品仕様
今回は、産業部品製造会社様よりご依頼いただいた『ガイドピン(ミスミ部品への追加工)』をご紹介します。
標準品をそのまま使うのではなく、ミスミ製ガイドピンへ精密追加工を施すことで、お客様のコストダウンと短納期を実現しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 品名 | ガイドピン(ミスミ部品への追加工) |
| 形状 | φ1.3 × L21.5 |
| 材質 | SKH51 |
| 熱処理 | 焼入れ・焼戻し |
| 表面処理 | なし |
| 購入品 | ミスミ KRSHH1.3-21.5-LKC 追加工品 |
| 設計 | お客様 |
| 数量 | 2個 |
| 当社製造番号 | 26-01238 |
ガイドピンとは?
ガイドピンとは、部品同士の『位置決め』を行うための精密部品です。
組立治具、金型、自動機、検査治具などで広く使用され、繰り返し着脱しても正確な位置関係を維持する役割があります。
位置決め精度が悪くなると、製品品質や組立精度にも大きく影響するため、ガイドピンには高い寸法精度と耐摩耗性が要求されます。
今回使用したSKH51は、高速度工具鋼であり、耐摩耗性に優れたガイドピン材料として広く採用されています。
今回の追加工内容
今回の加工内容は、先端部分へ『80°(片側40°)』の角度加工を施し、
さらに
『先端にφ0.2のストレート部』
を残すという特殊形状でした。
加工には倣い研削盤を使用し、焼入れ済みSKH51を高精度に研削しています。
このφ0.2のわずかなストレート部は、折れ防止、傷つき防止を考慮した重要な形状です。
素材から作らないという提案
もちろん、
SKH丸材から製作することも可能です。
しかし今回は、
たった2個の製作でした。
素材から製作すると、
旋盤加工
熱処理
研削加工
という工程が新たに必要になります。
これでは、
コストも納期も大きくなります。
そこで当社では、
ミスミ製標準品をベースにする方法をご提案しました。
標準品を活かすことで大幅なコストダウン
今回使用したのは、ミスミの標準ガイドピンです。
追加工したのは、先端部分のみ。
それ以外の
面取り
外径精度
焼入れ
寸法
などは、
ミスミ製品そのものを活用しています。
つまり、必要な部分だけを加工することで、余分な製造コストを省くことができました。
当社がお客様へご提案した内容
今回、
最初にご相談をいただいた段階では、どの標準品を使用すればよいか決まっていませんでした。
そこで当社が、ミスミの豊富なラインナップの中から最適な型式をご提案しました。
その後、
お客様が追加工図面を作成し、当社が加工を担当しています。
このように、
単に加工するだけではなく、
『どの標準品を使えば最も安く製作できるか』
というところからご提案できることも、当社の技術営業の強みです。
当社の利益よりも、お客様の利益を優先
もし丸材からすべて製作すれば、当社の加工売上は大きくなります。
しかし、
それがお客様にとって最適とは限りません。
今回のように、
標準品を活用した方が、
コスト
納期
品質
のすべてでメリットがあります。
当社では、長くお付き合いできるパートナーであることを大切にしています。
そのため、
当社の利益よりも、
お客様にとって最適な方法をご提案しています。
『勾配』と『テーパー』の違い
加工現場では、
『勾配』と『テーパー』という言葉が使われますが、
似ているようで少し意味が異なります。
『テーパー』は、円筒の直径が一定の割合で変化する円すい形状を指します。ドリルやガイドピン、テーパーピンなどに使われる表現です。
つまり、センター基準を中心に両側の角度全体を表します。
一方、『勾配』は、平面や斜面の傾きを表すより広い概念です。
センター基準から片側方向の角度を示します。
今回の加工は、
円筒形状の先端を円すい状に加工しているため、正確には『80°テーパー加工』と表現できます。
(あるいは、勾配40°の円錐形状とも表現できます)
このようなお困りごとはありませんか?
ミスミ製品へ追加工したい
標準品を活用し、必要な部分だけ高精度加工いたします。
SKH51の焼入れ材を研削加工したい
倣い研削盤による高精度加工に対応しています。
標準品を利用してコストダウンしたい
市販品を活かした最適な加工方法をご提案します。
図面作成前から相談したい
使用する標準品の選定から技術サポートいたします。
まとめ
今回の事例では、
ミスミ製ガイドピンを活用し、先端だけを追加工することで、素材から製作する場合と比較して、大幅なコストダウンと短納期を実現しました。
当社では、
『すべてを自社製作する』
のではなく、
市販標準品を上手に活用することで、お客様にとって最適な製造方法をご提案しています。
ミスミ追加工、ガイドピン加工、SKH51研削加工、標準品追加工でお困りの際は、ぜひ渡辺精密工業株式会社へご相談ください。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. ミスミ製品への追加工はできますか?
A. はい。ミスミ製ガイドピンやシャフトなどの標準品に対し、研削加工、テーパー加工、溝加工など各種追加工に対応しています。
Q2. ガイドピンとは何ですか?
A. ガイドピンは、部品や治具、金型などの位置決めを行うための精密部品です。高い位置決め精度と耐摩耗性が求められます。
Q3. 標準品を利用するメリットは何ですか?
A. 旋盤加工や熱処理工程を省略できるため、コスト削減や短納期につながります。また、標準品の品質をそのまま活用できるメリットもあります。
Q4. 倣い研削盤とはどのような加工機ですか?
A. 倣い研削盤は、テーパー形状やR形状などの複雑な外形を高精度に研削加工する工作機械です。焼入れ済み材料の仕上げ加工にも適しています。
Q5. テーパーと勾配の違いは何ですか?
A. テーパーは円筒が円すい状に細くなる形状を指し、勾配は平面や斜面を含めた傾き全般を表します。今回の加工は円すい形状のため『テーパー加工』となります。
Q6. 標準品の選定から相談できますか?
A. はい。用途や仕様に合わせて最適な標準品をご提案し、追加工まで一貫して対応いたします。
Q7. 少量でも対応できますか?
A. はい。今回の事例のように2個からでも対応しています。試作品や設備補修部品もお気軽にご相談ください。
課題解決事例に関するご案内
当ホームページに掲載している課題解決事例は、お客様およびお取引先様の機密保持を最優先に考え、一部の内容を変更して掲載しております。
製品名、寸法、材質、数量、用途、業界、写真、図面、納入先などについては、実際の案件が特定されないよう事実とは異なる内容に変更している場合があります。
また、掲載している画像やイメージ図の一部には、AI技術を用いて作成した画像を使用しております。そのため、実際に当社が納入した製品や現物写真とは一致しない場合があります。
ただし、掲載している事例で紹介している加工技術、測定技術、品質保証レベル、課題解決の考え方については、当社が実際に保有している技術力および対応可能な内容に基づいております。
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ご理解のほどよろしくお願いいたします。
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<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等
<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)
<部品>
航空宇宙向け部品、産業機械向け部品など
<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等
<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計
<システム開発>
C, C#, Python, VBA, WordPress など
<営業範囲一覧>
北海道
東北
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
関東
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
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東京都
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