e-fuel

EUがエンジン車を締め出す方針を転換しました。
日本の自動車メーカーにとっては、従来のエンジンが流用できるということから、HVを含めて有利だとの報道がされています。
当社のお客様は自動車関連が多く、レガシー型の事業を行っているお客様が多いので、好意的に受け取りたいです。しかし、少し不安もあります。

航空機が排出するCO2は全世界で排出するCO2の2%程度を占めると言われています。今後なにも対策をとらないとCO2排出量が増加します。(人の往来が無くなるとは思えませんので)
航空機燃料として、水素や電池が考えられていますが、ジェット燃料に比べて体積当たりのエネルギー量が圧倒的に低いため、現実的ではないと言われています。
有力な水素でさえ、ジェット燃料の4倍の体積が必要なので、人物資を積んで運んでいるのか、水素を運んでいるのか分からない飛行機になってしまいます。
そこで、自動車のe-fuelと同じような考え方のSAF(Sustainable Aviation Fuel)が有力視されています。しかし、製造コスト高、製造量確保できないなど、多くの問題があります。

SAFと同じような e-fuel 。 果たして、切り札になるのでしょうか。

きっと、人間の英知を集めて、大量生産につながるような技術的ブレイクスルーが起きると思いますので、期待して待っていたいと思います。
(ただし、産油国との利権、覇権争いが心配です。世界のパワーバランスを上手に取って欲しいものです。)

なお、当社は、e-fuel, SAF に左右される自動車産業、航空宇宙産業をメインビジネスとしており、治工具、ゲージを設計製造しております。お悩み事、課題がある方は、ぜひ、渡辺精密工業にご相談ください。
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(寺西正明)