あびきる

NHK朝の連続テレビ小説「舞あがれ!」が最終回を迎えました。

このドラマは東大阪の町工場の娘さんである「舞ちゃん」が主人公のドラマでした。
舞ちゃんの父親の会社IWAKURAはネジ製造メーカーです。そして、飛行機部品を作ることが舞ちゃんの父親の夢でした。

さて、渡辺精密工業は名古屋市にある町工場です。飛行機製造に使用されるゲージ、治工具を製造しています。航空宇宙部品の一部加工も行っています。「舞あがれ!」の場面設定と似ているため大変興味深く、そして、楽しく視聴していました。

さて、最終回は、舞ちゃんが開発に関わる”空飛ぶ車”(乗用ドローン)の話でした。その”空飛ぶ車”を開発するベンチャーが「アビキル」という会社です。

最終回は、無事に空を飛ぶシーンを見ることが出来て、そして、パイロットになる夢を一度は諦めた舞ちゃんが空飛ぶ車を操縦していて良かったです。

さて、その空飛ぶ車の飛ぶシーンなのですが、「やっぱり、飛ぶのは簡単じゃないな」と思わせるないようでした。
飛行前のチェック、人の立ち入り制限、管制塔との通信、社内の安全確保など、「車」と名前がついていますが、とても、車ほど簡単に飛行できるような感じではなかったです。
また、着陸するシーンはなかったですが、市街地上空を飛ぶため、どうしても飛行経路の下は、人がいます。着陸するときに、人と衝突しないのだろうか、とか、騒音問題は発生しないのだろうか、とか、もしも、バードストライクでローターが故障したときに、民家に落ちないのだろうかとか、いろいろなことが心配になりました。
きっとパイロットの養成も大変なのでしょうね。このあたりはAIによる自動運転になるのかもしれませんが、、、

余談ですが、ドローンのプロペラ繋がりの話題をひとつ。
以前、風力発電機を民家に設置できるようにしたいと風力発電事業の検討に参加したことがあります。
そのときに、ネックなったのが、騒音問題、そして、人の手が届く高さにプロペラがあってはならないという安全問題でした。それ以外にも、いろいろな問題がありました。
きっと、空飛ぶ車は、いろいろな問題の解決策になり得ると思うと同時に、多くの解決しなければならない課題があるのでしょうね。

渡辺精密工業としては、航空宇宙産業、自動車産業、そして、空飛ぶ車産業が活発になって産業界が盛り上がることを切に望みますが、まだまだ、いろいろな壁がありそうですね。

「舞あがれ!」のように逆風でも負けずに道を切り開いていただきたいと思います。

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(寺西正明)