はずみ車が回り始めるとき
当社は年2回土曜日に出勤日を設定して、全社員で勉強会(学習会)を開いています。
今日は、社内で土曜学習会の準備をしている様子を見ていて、ちょっと感じたことを書いてみます。
昔は、こういう準備はほとんど自分が先頭に立ってやっていました。
カリキュラムを考えて、何を学ぶか決めて、周知内容をまとめて、細かいタイムスケジュールまで組んで、誰かに指示して。。。。
”全部”は言い過ぎかもしれませんが、ほぼ全てを自分で回していた感覚です。
でも、今はどうかというと、、、、
社員さんたちが自律的に準備しています。
そして、その準備の仕方がいいんです。
日々の業務の中で起きたトラブルや気づきを、その場限りにせずにきちんと拾っている。
拾う仕組み・仕掛けも用意されている。
「これは学習会で共有しよう」とストックしておいて、吟味した上で、土曜学習会のカリキュラムに組み込む。
実は全部を拾っていたら時間がいくらあっても足りない(笑)
だから、思いつきでやるような学習会ではなくて、現場に根ざした、意味のある時間になっているんですね。
これを見ていて思い出したのが、
ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則に出てくる「はずみ車の法則(Flywheel Effect)」です。
最初は大きな車輪を回すのにものすごく力がいる。
でも、同じ方向に押し続けていると、やがて慣性で回り始めて、
最後は勝手に回り続けるようになる。。。。 という話です。
まさに、今の状態がそれに近いなと感じています。
振り返ると、
この「車輪」を走らす環境を用意するのに約10年。
「車輪」という形にするのにさらに10年。
そして、押し始めてから5年。
長い時間がかかりました。
でも今、ようやく「自走し始めた。回り始めた。」と実感しています。
これは単なる偶然ではなくて、
社員さんたちの行動環境を変えてきたこと、
そこからビジネスモデルが強化されていったこと、
社内システム(仕組み・仕掛け)が改良されていったこと、
さらにそれらが相互に高め合い、新しい要求が生まれて、また進化していくこと。
そういう「構造」ができてきた結果だと思っています。
もちろん、経営理念に基づいた経営を続けてきたことも大きいです。
「構造」が効くんです。
細かい話はここでは書きませんが、
これは松山大学名誉教授の東渕先生の「成長ドライバー理論」ともかなり関係が深いと感じています。
近いうちに、その理論を提唱されている東渕先生にお会いして、今の渡辺精密の状態を整理してみようと思っています。
こういう変化って気づきにくいですが、ふと立ち止まって見ると、
「ちゃんと積み上がってきたな」
と感じられる瞬間がありますね。
なかなか、いい状態です。
(寺西正明)