ワイヤーカット加工

ワイヤーカット加工とは

ワイヤーカット加工とは、真鍮製の細線(例:φ0.2)に電気を流し、被加工物に対する放電現象により切り取る加工方法です。

部品が曲線や角度面など、直角平行だけで構成されていないような部品加工の場合、ワイヤーカット加工は大変有効な加工手段です。

ワイヤーカット放電加工とか、ワイヤー放電加工と呼ばれることがあります。

デメリットとしては、刃物で加工するマシニングセンターに比べると、時間が多くかかります。
ただし、熱処理が施されているような高硬度の材質でも、電気を通す材質ならば、加工することが可能です。

多くのワイヤーカット機をラインアップ

当社は自社保有のワイヤーカット加工機と協力会社のワイヤーカット加工機合わせてワイヤーカット加工を行っております。
油加工、水加工どちらも可能です。

ワイヤー加工可能な材質、材料

放電現象を利用するため、通電性のある材料でないと加工することができません。
鉄(SK材、SKD材、SKH材、SCM材、AL、64チタン、SS材、超硬 など)なら何でもOK。ゲルマニウムなど電気を通しにくいものも何とか加工することができます。
しかし、樹脂など絶縁体は加工することができません。

精度はミクロン単位(0.001mm単位)の加工を行うことが出来ますが、被加工物の厚みや形状に依存しますので、お問い合わせください。

また、試料の取りだしなど、単純に、内部からの切り出し加工も可能です。
単純に切り出すだけの場合は、高精度な機械を使用せず、償却の終わった古い機械で加工し、コストメリットを出すことも可能です。ぜひ、ご相談ください

渡辺精密工業に依頼するメリットは

「使い分け」です。

当社は、普段は、0.001mm単位の高精度加工を行っています。
いきなり高精度加工の品物が出来上がるわけではありません。
最初は0.1mm単位の加工を行い、つぎに、0.01mm単位の加工を行う。
そして、最後に、0.001mm単位の加工仕上を行うという順番で加工をしています。

つまり、0.1mm~0.001mmまで全てのノウハウと、その加工機・技術者が当社には揃っています。
これらの知見を活用して、最適なご提案(品質、コスト、納期)を行います。

ワイヤーカット後の機械加工

ワイヤーカットしたあとに、タップ加工や面取り加工、あるいは、研削加工にて寸法精度や幾何公差を満たすようなお仕事が多いです。
安心してお任せください!

ワイヤーカット加工のご相談は渡辺精密工業へ

相談するにはこちら ==> https://wsl-g.co.jp/contact/