ステンレスの薄物を研削加工する

「ステンレスの加工できます」とHPでPRしているところはたくさんあります。
しかし、それは単純な形状や公差であることが多いです。

ステンレスの加工はどうして難しいのか

詳細は、材料屋さんや工具屋さんのHPで確認していただくこととして、
簡単にまとめると

「ステンレスが熱を貯め込む」性質があるため（熱伝導率が低い）、加工工具がすぐに使えなくなり、被加工物が熱変形を起こしやすい。

ということです。

つまり、薄いものを加工すると、熱による反りが出てしまい加工できない。
よって、ある程度の厚みがあれば加工できる。ある程度の公差範囲があれば加工できる。

ということになります。

薄くて、多数穴加工　の　ステンレスの研削加工依頼がありました

写真は過去の失敗品を再利用した当社の試作加工品（実験品）です。
１３０ｘ１３０ｍｍのサイズです。

厚み３．３７ｍｍです。
中央付近にたくさんの穴があります。この穴が反りの出方を複雑にします。

厚みを研削加工（Surface Grinding)する実験を行ったのですが、詳しく結果は書きませんが、出来るには出来るが多くの時間が必要だった。ということです。

当社でもすべてができる訳ではありませんが

ステンレスの細くて長いもの、薄いもの、大きなもの、変な形のもの、公差が厳しいもの、などは、事前にご相談いただけると、設計面からの助言ができるかもしれません。

やってみないと分からない

し、一度できたからと言って、二回目が成功するとも限らない

というような感じで加工屋さんから逃げられる可能性が高いです。

当社も、似たようなことをお伝えすることがありますが、（手前味噌ですが）お伝えする時の閾値は高いと思います（閾値が高い　＝　ハードルが高い　＝　より難しいことが可能）

当社の経験上、「コストを掛ければ実現可能」だと思います。

ステンレスの難しい加工で悩んだら

一度、ダメもとで、当社にご相談ください。

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