受け治具

受け治具とは

受け治具とは、下記用途で使われる治工具の総称です。

• 製品を測定するときの簡易固定具
• 治工具に製品固定するときの座
• 製品を一時保管するときの保管具

など

製品形状に合わせた”受け治具”

たとえば製品を測定するために、製品を正しい位置で固定する。
こんなときに受け治具は使用されます。
測定する用途ですから、受け治具に製品をセット（固定）したときに、製品はただしい位置、姿勢でセットされることが必要です。

つまり、受け治具は製品に合わせたピッタリの形状であり、どんな製品を載せても「正しい」姿勢になることが求められます。

図面公差で説明すると、「平行、直角などがミクロン単位（例：０．００５ｍｍ程度）であり、製品との嵌合において、適切な隙間が存在する」ことが求められます。

摩耗対策が必要になる受け治具

受け治具に製品を載せて、製品を回転させるときがあります。
たとえば、つば付の製品の　”つば面”　の平行や直角などを測定する場合。
このときは、つば面全体を測定するために、製品自体を回転させて測定します。
回転するときに、受け治具上を製品が摺動（こすれ合う）することにより、度重なる使用において摩擦することがあります。

このような場合は、受け治具に熱処理を施したうえで、研削加工により面粗度を出し、耐摩耗性と滑りやすさを実現します。

ただし、あまり耐摩耗性を向上させると、製品自体にキズを付けてしまう可能性もあるため、用途に応じた設計が必要になります。

豊富な受け治具製作実績を持つ渡辺精密工業

当社は、ゲージ、治工具屋がルーツ。
多くの受け治具の設計・製作実績があります。

また、受け治具を組み込んだ、測定ゲージ、測定治具、マシン治具などにおいても豊富な実績があります。

ぜひ、受け治具で課題がある場合は、渡辺精密工業にご相談ください。

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