傷マスター(NGマスター)とは?|自動検査機の判定精度を高める基準ゲージ製作事例
『微細な傷を再現し、良品/不良品の判定基準を作る』非接触検査機向けマスターの設計・加工技術
今日の出荷品から|傷マスター(NGマスター)の製作事例
本日出荷した製品の中から、品質検査に直結する重要な事例をご紹介します。
今回製作したのは、
『自動検査機でNG判定を正しく識別させるための傷マスター(NGマスター)』です。
このマスターは、お客様製品とほぼ同一形状に対し、
意図的に『微細な傷』を付与することで、
・良品
・不良品(NG)
の判定基準を明確にするためのものです。
また、検査機への『テーチング(学習・しきい値設定)』用途としても活用されています。
製品仕様(事例)
・形状:お客様製品形状と同一
・材質:SKS3
・熱処理:HRC58以上(サブゼロ処理)
・傷仕様:
① 深さ方向の傷:深さ15〜20 µm、長さ0.3 mm
② 長さ方向の傷:長さ0.50〜0.55 mm、深さ5〜10 µm
・個数:各タイプ1個
・当社管理番号:25-02512
傷マスター(NGマスター)とは何か
傷マスターとは、
『検査機にNG判定の基準を教えるための標準サンプル』です。
自動検査機(非接触測定器)は、
微細な差異を数値・画像・波形として認識します。
そのため、
『どのレベルの傷をNGとするか』
を明確に定義する必要があります。
この基準となるのが、
高精度に再現された『傷付きマスター』です。
なぜ高精度な傷マスターが必要なのか
検査精度は、『基準の質』に大きく依存します。
・傷が浅すぎる → NGを見逃す(流出リスク)
・傷が深すぎる → 良品までNG判定する(過検出)
つまり、
『実際の不良に最も近い傷を再現すること』
が極めて重要です。
そのため、傷マスターには
ミクロン単位での精度管理が求められます。

技術ポイント|ミクロン単位の傷加工技術
本事例では、以下の技術要素が求められました。
・指定位置への正確な傷付与
・指定深さ(数µm)の制御
・指定長さ(サブミリ領域)の再現
・高硬度材(焼入れ後SKS3)への安定加工
さらに当社では、
・傷なしの『良品マスター』も同時製作
・検査機との整合を考慮した仕様設計
を行い、実運用で使えるマスターとして提供しています。
これらは、
『加工技術』と『検査理解』の両方がなければ実現できません。
お客様にとっての導入メリット
傷マスターの導入により、以下の効果が得られます。
・検査機の判定精度向上
・テーチング精度の安定化
・良品/不良品の識別精度向上
・不良流出リスクの低減
・品質管理の信頼性向上
特に量産現場では、
『検査のバラツキ低減』に大きく貢献します。
このような課題に対応可能です
・自動検査機の判定基準が曖昧
・NG判定の再現性が取れない
・微細傷の定義ができていない
・検査機の調整に時間がかかる
このようなお悩みに対し、
『基準そのものを設計・製作する』ことで解決が可能です。
試作・微細加工のご相談について
当社では、
・傷マスター(NGマスター)
・良品マスター
・検査用基準ゲージ
など、品質保証に直結する治具の製作を行っています。
『このレベルの傷は再現できるか?』
という段階でも問題ありません。
ミクロン単位の加工技術を活かし、
実際の検査現場で使える形に仕上げます。
まずはご相談ください
渡辺精密工業株式会社では、
オーダーメイドの検査治具・基準マスターを多数製作しています。
自社工場での一貫対応により、
試作から実運用まで柔軟にサポート可能です。
『どんな小さな疑問にも寄り添う』姿勢で、
最適な品質基準づくりをお手伝いします。
FAQ(よくある質問)
Q1.傷マスター(NGマスター)とは何ですか?
A1.自動検査機に『不良品の基準』を教えるために、意図的に傷を再現した基準サンプルです。
Q2.なぜ傷をわざと付ける必要があるのですか?
A2.検査機が良品と不良品を正しく識別するためには、『NGの具体例』を明確に定義する必要があるためです。
Q3.どの程度の精度で傷を再現できますか?
A3.深さ・長さともに数µm単位で制御し、実際の不良に近い状態を高精度で再現します。
形状により実現できない可能性もありますので、ご相談ください。
Q4.どのような検査機に対応していますか?
A4.画像検査機、レーザー測定機、非接触形状測定機など、各種自動検査装置に対応可能です。
AI搭載側的へのティーチングにも使用可能です。
Q5.良品マスターも同時に製作できますか?
A5.はい。傷なしの良品マスターも併せて製作し、比較基準として活用いただけます。
Q6.試作段階でも依頼できますか?
A6.はい、可能です。検査条件の検証用途としてもご活用いただけます。
Q7.他社で対応できない微細傷でも相談できますか?
A7.はい。加工方法の検討からご提案し、実現可能な形でご提供いたします。
切削、放電加工、レーザ加工、微細レーザー加工(フェムトレーザー加工)など、さまざまな実現方法を検討させていただきます。
お問い合わせはこちらから
NGマスター、不良限界、良品マスター、NG限界見本をはじめ、測定具、原器、マスター、そしてさまざまな改造、技術的な相談、リモート相談、立会い希望、ゲージ・治具・試作品・設備部品・研究開発品の仕様検討など、
まずはお気軽に【渡辺精密工業株式会社】までご相談ください。
「困ったときの駆け込み寺」として、全国の製造業の皆様をお待ちしています。


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■会社概要
郵便番号:455-0831
住所:名古屋市港区十一屋一丁目59-1 → アクセス
電話:052-383-8282
FAX.:052-383-8324
<認証(QMS関連)>
JISQ9100
ISO9001
MSJ4000
<ゲージ>
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正 等
<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等
<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)
<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等
<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計
<システム開発>
C, C#, Python, VBA, WordPress など
<営業範囲一覧>
北海道
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