『摩耗した基準を再現』テーパー高さ原器(SKS3)製作事例

『テーパー角度×高さ精度を同時保証』±0.01mm公差対応で測定基準を復元

本記事では、『テーパー原器が摩耗して精度が出ない』『高さ基準と角度基準を同時に満たしたい』という課題に対し、
『高精度研削+サブゼロ処理』により測定基準を再構築した事例をご紹介します。

『テーパー原器の再製作』『基準ゲージの精度劣化』『古い図面の再現』でお困りの方に最適な内容です。


■ 製品仕様

製品名:テーパー高さ原器
形状:片角6°テーパー
小径:φ60 ±0.01
厚み:32 ±0.01
角度公差:±3分
外径仕上げ:ローレット加工
材質:SKS3
熱処理:焼入れ・焼戻し(HV660以上)+サブゼロ処理
表面処理:黒染め防錆処理
設計:お客様支給図面
数量:1個
当社製造番号:25-02211


■ お客様の課題『原器の摩耗による基準崩れ』

お客様では、長年使用してきたテーパー高さ原器について、

・『定期検査で公差外となった』
・『測定基準として使用できない状態になった』

という問題が発生していました。

原器は測定の基準となるため、

『わずかな誤差でも品質全体に影響する』

重要な要素です。


■ 難易度の高い仕様ポイント

今回の原器は、一般的なテーパーゲージと異なり、

・『厚み寸法 ±0.01mmの高精度管理』
・『小端側の面取り禁止指定』
・『角度精度と高さ基準の同時保証』

という複合精度が要求されました。


■ 解決策『角度精度+端面基準の同時管理』

当社では、

『テーパー角度精度』
『厚み(高さ)精度』

の両立が可能であることを確認した上で製作を実施しました。


■ 加工・品質保証のポイント

① 『サブゼロ処理による寸法安定化』
経年変化を抑制し、長期使用でも精度を維持

② 『温度管理下での研削加工』
微小公差を実現するため恒温環境で加工

③ 『加工者による逐次測定』
加工と測定を繰り返しながら精度を追い込み

④ 『精密測定室での最終検査』
全項目で公差内を確認して出荷


■ なぜ面取りをしないのか

小端側には

『面取り禁止』

の指示がありました。

これは、

『ダイヤルゲージで段差ゼロを測定する際の誤差防止』

のためです。

面取りがあると測定時に測定子が面取りにとられ、針が振れ、正確な判定ができなくなるため、
あえてエッジを残す仕様となっています。


■ 用語解説『データム(Datum)』

データムとは、

『測定や幾何公差の基準となる面・軸』

を指します。

本原器のような基準工具では、
データムの精度がそのまま測定信頼性に直結します。


■ 導入効果

・『測定基準の完全復元』
・『品質保証精度の安定化』
・『長期使用での信頼性向上』
・『既存設備との整合性維持』

原器の再製作により、品質管理の基盤を再構築しました。


■ 古い図面への対応力

今回の図面は2000年代前半の設計仕様でした。

当社では、

・『過去図面の再現製作』
・『紙図面のCAD化・3D化』

にも対応可能です。

長年使用されている設備・ゲージの再製作にも対応しています。


■ 渡辺精密工業の強み

・『原器・ゲージの高精度加工実績』
・『サブゼロ処理を含む熱処理対応』
・『±0.01mm公差への対応力』
・『測定まで一貫した品質保証体制』


■ このような課題に対応可能です

・『テーパー原器が摩耗した』
・『高さ基準と角度基準を同時に取りたい』
・『古いゲージを再製作したい』
・『基準工具の精度を見直したい』


■ FAQ(よくあるご質問)

Q1.テーパー高さ原器はどのような用途で使われますか?   
A1.テーパー角度と高さ基準を同時に確認・設定するための基準工具として使用されます。

Q2.原器が摩耗するとどのような影響がありますか?   
A2.測定基準がずれるため、製品全体の品質判定に誤差が生じます。

Q3.厚み±0.01mmの精度はどのように実現していますか?   
A3.温度管理下での研削加工と精密測定により安定した精度を確保しています。

Q4.なぜサブゼロ処理が必要なのですか?   
A4.内部組織の安定化により、経年による寸法変化を防止するためです。

Q5.古い図面でも製作可能ですか?   
A5.はい、紙図面や古い設計仕様からの再製作やCAD化にも対応可能です。


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■会社概要
郵便番号:455-0831
住所:名古屋市港区十一屋一丁目59-1  → アクセス
電話:052-383-8282
FAX.:052-383-8324

<認証(QMS関連)>
JISQ9100
ISO9001
MSJ4000

<ゲージ>
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正 等

<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等

<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)

<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等

<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計

<システム開発>
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