【課題解決事例】 INVOLUTE SPLINE GO RING GAGE（インボリュートスプライン・ゴーリングゲージ）追加製作と現合仕上げ対応
今回ご紹介するのは、インボリュートスプラインゲージの追加製作と、支給されたオススプラインゲージに合わせた「現合仕上げ」による高精度加工事例です。
当社にはスプラインゲージに関する問い合わせが多く、特に今回のような“他社製スプラインゲージの追加製作”や“オスゲージに合わせた現合加工”は、国内でも対応できるメーカーが極めて限られています。
■ 対象製品（GOリングゲージ）情報
- 形状：φ35 × t16
- インボリュートスプライン：歯数25、モジュール0.5
- 材質：SKS3
- 表面処理：黒染め
- 熱処理：焼入れ・焼戻し＋サブゼロ処理
- 硬度：HRC58～63
- 設計：お客様指定
- 個数：2個（追加製作）
- 当社管理番号：25-02240
1. お客様の課題 ─ オリジナルメーカー製スプラインゲージの追加製作が必要
お客様が使用されているメススプラインリングゲージは、もともと別メーカーが設計製作したもの。
今回は以下の理由で追加で2個製作したいというご相談でした。
- オリジナルメーカーから当社へ“転注”され、当社への信頼が高い
- 当社での過去の追加製作が問題なく使えている
- 精度・対応力・納期に満足いただいている
そのため今回も、当社へ継続したご依頼をいただきました。
2. 高難度ポイント ─「支給オスゲージ」に合わせた現合仕上げ
今回の大きなポイントは、
支給されたオススプラインゲージを基準に、現合で精度調整を行うこと。
支給オスゲージには以下のような使用条件が提示されていました。
- 強めの嵌め合いで挿入することが前提
- 規定の深さまで入る／入らないという範囲指定がある
- インボリュートスプラインの“実寸法”に合わせて仕上げる必要がある
つまり、設計値だけで仕上げるのではなく、
実物のオスゲージに合わせて“高精度で現合”しなければならない加工
が必要でした。
インボリュートスプラインでの現合加工は、
単純なリングゲージの内径現合加工とは難易度がまったく違います。
国内でも対応できるメーカーは少なく、お客様からも「対応可能なのは御社ぐらい」と評価をいただいています。
3. 当社が本件に対応できる理由
■ ① スプラインゲージの製作実績が豊富
さまざまなモジュールにおいて、インボリュートスプライン、平歯、特殊スプラインの製作経験が多数。
追加製作・後加工・修理にも対応しています。
■ ② SKS3の特性、熱処理・サブゼロ処理などを深く理解
ゲージ材としての特性を理解し、
寸法安定性が高い状態で仕上げるための熱処理条件を把握しています。
■ ③ オスゲージとの現合
支給品を基準に
- 噛み込み具合
- 挿入深さ
- “入り始め〜入らない位置”の境界
を確認しながら慎重に仕上げ。
インボリュートスプラインのＢＢＤ径に注意しながら、
範囲内に収まるよう最終調整を行いました。
■ ④ 歯先Rが不要という特殊仕様にも対応
歯先Rは不要という設計要求。
特注ゲージならではの細かな要求に対応することが可能
4. お客様からの信頼 ─ 繰り返しご依頼をいただく理由
今回のお客様は、当社に対して非常に高い信頼を寄せてくださっています。
- 設計値通りに仕上がる技術力
- オスゲージ現合という特殊要求への対応力
- 検査機器・測定技術の高さ
- 誠実な対応・フィードバック
- 過去の納入品の品質が安定している
その結果、
スプラインゲージ以外の治工具・ゲージ製作も多数ご依頼いただく関係が続いています。
5. スプラインゲージの製作・追加製作でお困りの方へ
以下のような課題があれば、ぜひ当社へご相談ください。
- インボリュートスプラインのGO/NO GOゲージを作りたい
- 他社製ゲージの追加製作をしたい
- 現合仕上げに対応できるメーカーを探している
- スプラインゲージの修理や再仕上げを相談したい
- モジュールの小さい精密スプラインの加工が必要
- すでに他社で断られてしまった
渡辺精密工業株式会社は、少量・単品・高精度・特殊仕様のスプラインゲージ製作に強みがあります。
渡辺精密工業株式会社（WSL）へお気軽にご相談ください。
ＨＰでお問い合わせがあるカテゴリの中でＴＯＰ１０にスプラインゲージが入ります。
もし「他社で断られた」「規格品では合わない」などのお悩みがあれば、ぜひ私たちにご相談ください。
渡辺精密工業は、技術と実績であなたの課題を解決します。
「困ったときの駆け込み寺」として、全国の製造業の皆様をお待ちしています。
お問い合わせはこちら ＝＝＞ https://wsl-g.co.jp/contact/
渡辺精密工業の製品例は、こちら ＝＝＞ https://wsl-g.co.jp/products/
■会社概要
郵便番号：455-0831
住所：名古屋市港区十一屋一丁目59-1 → アクセス
電話：052-383-8282
FAX.：052-383-8324
＜認証（QMS関連）＞
ＪＩＳＱ９１００
ＩＳＯ９００１
ＭＳＪ４０００
＜ゲージ＞
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ（内面、外径）、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、ＬＦゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器）、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正 等
＜治工具＞
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等
＜金型＞
精密金型部品（プレス用、射出成型用など）
＜その他加工＞
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等
＜設計＞
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計
＜システム開発＞
C, C#, Python, VBA, WordPress など
＜営業範囲一覧＞
北海道
東北
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
関東
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
山梨県
長野県
新潟県
富山県
石川県
福井県
岐阜県
静岡県
東海
中部
愛知県
三重県
近畿
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
中国
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
四国
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
九州
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県
