【課題解決事例】三次元測定機では測れないスプライン有効長をどう検査するか― 特殊ピッチゲージによる品質保証の課題解決事例 ―

スプライン終端とテーパー基準径の距離測定を、ゲージ設計力で実現する事例のご紹介


製造現場で起きていた測定の課題

製造業の生産技術部門・品質保証部門・設計部門では、
「図面上は指定されているが、実際には測定が非常に難しい寸法」に直面することが少なくありません。

今回ご相談いただいたのは、以下のような測定課題でした。

  • スプライン形状を持つシャフト部品
  • スプラインの終端位置から、その先に続くテーパー形状の基準径までの距離
  • いわゆる 「スプライン有効端点に関わる距離(ピッチ)」の検証

この距離は、三次元測定機では直接測定することができないため、
生産技術部門では、品質保証面の大きな悩みとなっていました。


課題解決したゲージ製品概要

今回製作したのは、スプライン有効長確認用のピッチゲージです。

  • 品名:スプライン有効長確認ピッチゲージ
  • 形状:φ35 × T10.5 リング形状(内径スプライン)
  • 仕上:ワイヤーカット仕上、研削加工仕上
  • 材質:SKS3
  • 表面処理:黒染め
  • 熱処理:焼入れ・焼戻し・サブゼロ処理(HRC58~63)
  • 設計・製作:渡辺精密工業株式会社
  • 個数:1
  • 購入品:なし
  • 当社製造番号:25-02684

なぜ三次元測定機では測れないのか

測定対象は、

  • スプラインの奥で「止まる位置(スプラインの終端)」
  • その先に続くテーパー形状の 基準径(φ16.5)

この 2点間の距離 です。

  • スプライン終端は接触点が曖昧(すべての歯が有効になるところが終点)
  • テーパーは径の定義位置が限定される
  • 三次元測定機では「基準の取り方」が成立しない(と思います)

そのため、

  • 三次元測定機単体では測定不可
  • ゲージによる直接・間接測定が唯一の手段

という状況でした。


渡辺精密工業の解決アプローチ

当社では、2つの専用ゲージを組み合わせる測定方法を提案しました。

① テーパー内径用リングゲージの製作

  • テーパー形状に適合する内径リングゲージを設計
  • テーパー基準径(φ16.5)から端面までの寸法を厳密に管理
  • まず、このゲージをテーパー部に挿入

② スプラインリングゲージの製作

  • スプライン形状に合わせた専用リングゲージを設計
  • スプライン側から挿入

2つのゲージを組み合わせて測定

  • ①と②のゲージ間の隙間を確認
  • この隙間により
    スプライン終端とテーパー基準径との距離を間接的に測定

という方法で、課題をクリアしました。


ゲージは「古い」ではなく「最後の切り札」

近年、ゲージの使用機会は減少傾向にあります。
しかし、

  • 三次元測定機では測れない寸法
  • 複雑形状・機能保証が求められる部位
  • ミクロン単位の合否判定
  • ラインのすぐ側で測る即応対応が求められる

こうした場面では、ゲージは今なお不可欠な品質保証ツールです。

今回のような測定は、
お客様自身が「どう測ればいいのか分からない」と頭を悩ませるケースが非常に多い領域です。


渡辺精密工業が提供できる価値

  • 測定方法そのものの 構想・設計提案
  • ミクロン単位で成立させる 高精度ゲージ製作
  • 図面だけでは見えない 品質保証上のリスクの顕在化

「測れない」を「測れる」に変える
それが、渡辺精密工業株式会社の強みです。


お困りごとはご相談ください

  • 特殊形状で測定方法に困っている
  • 三次元測定機では検査が成立しない
  • ゲージ設計から相談したい

そのような課題がありましたら、
ぜひ 渡辺精密工業株式会社 にご相談ください。

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スプライン有効長ゲージ、スプライン終点確認ゲージをはじめ、各種テーパー製品、測定具、原器、マスター、そしてさまざまな改造、技術的な相談、リモート相談、立会い希望、ゲージ・治具・試作品・設備部品・研究開発品の仕様検討など、
まずはお気軽に【渡辺精密工業株式会社】までご相談ください。

「困ったときの駆け込み寺」として、全国の製造業の皆様をお待ちしています。

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■会社概要
郵便番号:455-0831
住所:名古屋市港区十一屋一丁目59-1  → アクセス
電話:052-383-8282
FAX.:052-383-8324

<認証(QMS関連)>
JISQ9100
ISO9001
MSJ4000

<ゲージ>
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正 等

<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等

<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)

<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等

<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計

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