【課題解決事例】深さゲージ(通止タイプ・TiNコート付)

ミクロン精度で基準面を揃えた段差測定ゲージの課題解決事例

製品の深さ・段差・位置関係を素早く、確実に判定したい。
そのような現場では、今もなお「深さゲージ(段差ゲージ)」が重要な役割を果たしています。

今回ご紹介するのは、
左右に異なる段差を持ち、かつ基準面を完全に一致させた通止(GO/NOGO)一体型の深さゲージを、
摩耗対策まで含めて製作した課題解決事例です。


■ 本日の出荷品:課題解決事例

名称: 深さゲージ(通止タイプ・TiNコート付)
形状: 板形状深さゲージ(厚み8mm)
仕上: 研削加工仕上(▽▽▽)
材質: HAP40(ハイス鋼)
表面処理: TiNコーティング
熱処理: 焼入れ焼戻し(HRC64~68)
設計: お客様
製作: 渡辺精密工業株式会社
個数: 1
当社製造番号: 25-02604


■ 測定内容とゲージ構造

本ゲージは、手持ちで使用する板形状の深さゲージです。

測定仕様

  • 左側段差:0.2mm(0/+0.01) → GO
  • 右側段差:0.8mm(0/+0.01) → NOGO
  • 左右の基準面は完全に同一高さ

リング形状の製品にこのゲージを載せることで、
内側に「0.2」と「0.8」の段差(島)が現れ、
目視で一瞬に合否判定が可能となります。


■ 深さゲージ(段差ゲージ)の2つのタイプ

この種の深さゲージには、大きく分けて2タイプあります。

① 基準面が同一の通止一体型(今回のタイプ)

  • 左右の段差を同時に使用
  • 通り側・止まり側を一度で確認
  • 基準面同士をミクロンレベルで揃える必要があり、製作難度が非常に高い

② 左右独立使用タイプ

  • 左右を持ち替えて別々に使用
  • 基準面を揃える必要がなく、製作難度は比較的低い

今回のゲージは①のタイプであり、
物理的に離れた2つの基準面を完全に同一高さに仕上げるという、
高度な研削・測定技術が求められました。


■ 課題①:ミクロンレベルで基準面を揃える難しさ

左右に配置された基準面は、

  • 物理的に距離がある
  • 段差形状も異なる

にもかかわらず、
基準面高さをミクロン単位で一致させる必要があります。

これは単なる寸法加工ではなく、

  • 研削工程設計
  • 加工順序
  • 測定方法
  • 温度影響の排除

まで含めた総合的な製作技術が求められる領域です。


■ 課題②:測定面の摩耗対策(TiNコート)

今回の深さゲージには、もう一つ重要な課題がありました。
それが測定面の摩耗です。

摩耗対策の変遷

  1. 超硬
     → チッピング(欠け)が問題に
  2. SKS3
     → 摩耗寿命に課題
  3. 硬質クロム
     → 面積が小さく、メッキ剥がれリスクで断念
  4. 今回:HAP40 + TiNコート

ハイス鋼(HAP40)にTiNコーティングを施すことで、

  • 高硬度
  • 優れた耐摩耗性
  • 安定した測定面品質

を実現しました。

この仕様は、お客様と試作・評価を重ねながら導き出した解決策です。


■ 深さゲージが今も使われ続ける理由

深さゲージ(段差ゲージ)は、

  • 目視検査が可能
  • 電源不要
  • 持ち運び可能
  • 誰でも短時間で使える

という特長を持つ、非常に原始的でありながら信頼性の高い測定工具です。

品質保証や工程内検査において、
「誰が使っても同じ結果が出る」ことは、今も大きな価値があります。


■ お客様と並走する課題解決型のものづくり

渡辺精密工業では、

  • 単に図面通りに作る
  • 1回で終わる取引

ではなく、

  • 課題を共有し
  • 試行錯誤を重ね
  • 最適解を一緒に見つける

というスタイルでのものづくりを大切にしています。

そのため、研究所・開発部門のお客様と
長期的なお付き合いになるケースが多いのも特長です。


■ 深さゲージ・段差ゲージでお困りなら

  • 通止(GO/NOGO)一体型ゲージを作りたい
  • 基準面をミクロン精度で揃えたい
  • 摩耗に強い測定具を検討している
  • 市販品では対応できない

そのような課題があれば、ぜひご相談ください。

👉 渡辺精密工業株式会社 公式サイト
https://www.wsl-g.co.jp

板状深さゲージや摩耗対策のご相談をはじめ、各種テーパー製品、測定具、原器、マスター、そしてさまざまな改造、技術的な相談、リモート相談、立会い希望、ゲージ・治具・試作品・設備部品・研究開発品の仕様検討など、
まずはお気軽に【渡辺精密工業株式会社】までご相談ください。

「困ったときの駆け込み寺」として、全国の製造業の皆様をお待ちしています。

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■会社概要
郵便番号:455-0831
住所:名古屋市港区十一屋一丁目59-1  → アクセス
電話:052-383-8282
FAX.:052-383-8324

<認証(QMS関連)>
JISQ9100
ISO9001
MSJ4000

<ゲージ>
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正 等

<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等

<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)

<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等

<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計

<システム開発>
C, C#, Python, VBA, WordPress など

<営業範囲一覧>

北海道
東北
青森県
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宮城県
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山形県
福島県
関東
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