テーパーザグリ基準の平行度測定を実現する「SYMMETLY GAUGE(対称ゲージ)」

150度テーパー基準で360度評価|市販測定器では困難な“島形状”の平行度測定を1回で実現

製造業の品質保証・生産技術の現場では、
「通常の測定器では評価できない特殊形状」への対応が求められます。

特に、

  • テーパー面を基準にした測定
  • 奥まった位置にある平面の評価
  • 360度全周での平行度確認

といったケースでは、既存の測定方法では対応が困難です。

本記事では、
150度テーパーザグリを基準に、内部の島形状上面の平行度を測定する専用ゲージ
「SYMMETLY GAUGE(対称ゲージ)」の製作事例をご紹介します。


■ 概要:テーパー基準で“360度の平行度”を一括測定

本ゲージは、
テーパーザグリを基準面として活用し、内部形状の平行度を評価する特殊測定ゲージです。

従来は困難だった、

  • 基準取りが難しい形状
  • 部分的な測定しかできない構造
  • 測定者によるバラつき

といった課題を解決します。


■ 製品仕様(SYMMETLY GAUGE)

  • 名称:SYMMETLY GAUGE(対称ゲージ)
  • 形状:にぎりタイプ(シリンダーゲージ構造)
  • 測定方式:デジタルダイヤルゲージ
  • 材質:SKS3
  • 熱処理:焼入れ・焼戻し・サブゼロ処理(HRC58~63)
  • 表面処理:黒染め防錆
  • 測定子:上下可動式(バネ機構付き)
  • 設計:お客様支給図
  • 数量:1台

■ 測定対象と課題

対象ワークは以下の特徴を持っています。

  • 入口部:150度テーパーザグリ
  • 内部:円筒状の“島”形状
  • 測定対象:
    • テーパー面に対する島上面の平行度

従来の測定方法では、

  • テーパーを基準にできない
  • 一方向からしか測定できない
  • 全周(360度)の評価ができない

という課題がありました。


■ 測定原理:テーパー基準 × 回転測定

本ゲージは、以下の構造で設計されています。

  • 本体:150度オステーパー形状
  • 測定子:中心からオフセット配置
  • 測定方式:回転による全周評価

測定手順

  1. ゲージをテーパーザグリにセット
  2. 測定子が島上面に接触
  3. ゲージを360度回転
  4. ダイヤルゲージの最大値・最小値を取得
  5. 差分=平行度として評価

👉 1回の測定で全周の平行度を評価可能


■ 技術ポイント①:ダイヤルゲージを守るバネ機構

測定子とダイヤルゲージの間には、バネ機構を設置しています。

バネの役割

  • 測定子の衝撃を吸収 → ゲージ破損防止
  • 常時押し付け力を維持 → 測定安定性向上

👉 「保護」と「安定」を両立する重要要素


■ 技術ポイント②:バネ圧の最適化(3パターン事前準備)

本案件では、

  • 設計値
  • 強め
  • 弱め

3種類のバネを事前に準備しました。

その理由

  • バネは低コストで準備可能
  • 組付け時に最適値を選定できる
  • 不適合時の再手配を防止
  • 納期遅延リスクを回避

👉 現場対応力を高める“設計+実装”の工夫


■ この事例のポイント

  • テーパーザグリを基準とした測定を実現
  • 360度回転で平行度を一括評価
  • 測定バラつきを低減
  • バネ機構で測定安定性と耐久性を確保
  • 現場で使える実用設計

■ こんなお悩みに対応できます

  • テーパー面を基準に測定したい
  • 内部形状の平行度・対称性を評価したい
  • 市販測定器では対応できない
  • 特殊ゲージを設計から相談したい
  • 古いゲージを更新したいが図面がない

■ FAQ(よくある質問)

Q1. テーパー基準の測定はなぜ難しいのですか?

A. テーパー面は接触位置が一定でないため基準取りが難しく、通常の測定器では安定した評価ができません。本ゲージでは専用形状により安定基準を確保しています。

Q2. なぜ360度回転測定が必要なのですか?

A. 一方向の測定では局所的な誤差しか確認できません。回転測定により全周の最大・最小を把握し、真の平行度を評価できます。

Q3. ダイヤルゲージが壊れるリスクはありませんか?

A. バネ機構により衝撃を吸収し、測定子の動きを制御しているため、破損リスクを大幅に低減しています。

Q4. バネ圧はどのように決めていますか?

A. 設計値に加え複数パターンを事前準備し、組付け時に最適なものを選定します。これにより納期遅延や再設計を防ぎます。

Q5. 図面がなくても製作可能ですか?

A. はい。現物確認・用途ヒアリングから設計対応が可能です。既存ゲージの再現・改良にも対応しています。


■ まとめ|「測れない形状」を“測れる仕組み”に変える

このSYMMETLY GAUGEは、

測定器を変えたのではなく、“測定の考え方”を変えた事例です。

  • 基準を変える
  • 測定方法を変える
  • 道具を最適化する

これにより、従来測定できなかった形状も評価可能になります。


■ ご相談はこちら

  • 特殊形状の測定で困っている
  • 測定方法そのものを見直したい
  • 品質保証の精度を上げたい

そのような課題があれば、ぜひご相談ください。

👉 渡辺精密工業株式会社
https://www.wsl-g.co.jp

SYMMENTLY GAUGEをはじめ、各種テーパー製品、測定具、原器、マスター、そしてさまざまな改造、技術的な相談、リモート相談、立会い希望、ゲージ・治具・試作品・設備部品・研究開発品の仕様検討など、
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■会社概要
郵便番号:455-0831
住所:名古屋市港区十一屋一丁目59-1  → アクセス
電話:052-383-8282
FAX.:052-383-8324

<認証(QMS関連)>
JISQ9100
ISO9001
MSJ4000

<ゲージ>
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正 等

<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等

<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)

<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等

<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計

<システム開発>
C, C#, Python, VBA, WordPress など

<営業範囲一覧>

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