非接触測定器の校正用「座面キズマスター(傷マスター)」製作

微小キズ(5μm〜15μm)を再現し、検出限界・NG判定を“見える化”する基準ゲージ

非接触測定器や画像検査装置の普及により、
製造現場・品質保証部門では新たな課題が顕在化しています。

「そのキズ、本当に正しく検出できていますか?」

本記事では、
非接触測定器の校正・検証に用いる
「座面キズマスター(傷マスター/NGマスター)」の製作事例を通じて、
検査精度の信頼性を担保する具体的な方法をご紹介します。


■ 概要:非接触検査のための“意図的なキズ”を持つ基準マスター

今回製作したのは、
微小な傷(=溝)を意図的に付与した校正用マスターです。

これは通常の製品とは異なり、
「不良を再現するための基準サンプル」として使用されます。


■ 製品仕様(座面キズマスター)

  • 品名:座面キズマスター(傷マスター/NGマスター)
  • 形状:φ17 × T15
  • 材質:SUS304
  • 加工:研削加工+微小溝加工
  • 溝仕様:
    • 巾 5μm × 深さ 5μm
    • 巾 10μm × 深さ 10μm
    • 巾 15μm × 深さ 15μm
  • 公差:各 +3μm ~ 0
  • 数量:各1個
  • 用途:非接触測定器の校正・検証用

■ 用途:非接触測定器・画像検査装置の校正マスター

本マスターは以下の用途で使用されます。

  • 非接触測定器(レーザー・光学)の校正
  • 画像検査装置の検出性能確認
  • NG判定基準の明確化
  • 検出限界(どこまで見えるか)の評価
  • 設備立上げ時・定期校正

つまり、

「検査装置がどこまでのキズを検出できるか」を定量的に確認する基準ツールです。


■ 微小キズ(5μm〜15μm)加工の難しさ

ミクロン単位の溝加工は、極めて高度な技術を要します。

  • 加工中の熱影響・工具摩耗による寸法変動
  • 溝形状の再現性確保
  • 測定そのものの難易度の高さ

そのため、

  • 工作機械の精度
  • 作業者の技能
  • 環境(温度・振動)
  • 測定技術

これらすべてを統合した工程設計が不可欠です。


■ なぜ「傷マスター」が必要なのか?

非接触測定器、AI検査自動機などの普及により、次のニーズが急増しています。

  • OK/NGの判定基準が曖昧
  • 検査装置の信頼性が評価できない
  • 実際の不良サンプルが不足している

そこで必要になるのが、

「再現性のある基準キズ」=傷マスターです。


■ 材質は用途に応じて選定可能

座面キズマスターは、用途・測定方式に応じて材質変更が可能です。

対応材質例:

  • SK / SKS / SKD / SKHなど工具鋼
  • ステンレス各種
  • アルミ
  • チタン
  • インコネル

※測定方式(光学・接触)により最適材質をご提案可能です。


■ この事例のポイント

  • 微小キズ(5μm〜15μm)を高精度に再現
  • 非接触測定器の校正・検証に対応
  • NG判定・検出限界を明確化
  • 材質・仕様のカスタム設計が可能

■ こんなお悩みに対応できます

  • 非接触測定器の校正方法が分からない
  • NGサンプルが準備できない
  • 検出限界を定量的に評価したい
  • 研究開発で微小欠陥サンプルが必要

■ FAQ(よくある質問)

Q1. どのくらい小さいキズまで再現できますか?

A. 本事例では5μmレベルの溝加工を実現しています。用途に応じて、それ以下の微細加工についても検討させていただきます。

Q2. 非接触測定器の種類によって仕様は変わりますか?

A. はい。レーザー、画像処理、白色干渉など測定原理により最適なキズ形状・材質が異なります。測定器仕様に合わせて設計可能です。
ただし、微細キズには大きさや深さの限界があります。ご相談させていただきたいです。

Q3. 実際の不良品に近いキズを再現できますか?

A. 可能です。実際の不良サンプルをもとに、形状・深さ・粗さを模擬したマスター製作にも対応しています。

Q4. 材質指定はできますか?

A. 可能です。ステンレス、工具鋼、アルミ、チタンなど幅広く対応しており、測定用途に応じて最適材質をご提案します。

Q5. 複数パターンのキズを1つにまとめることはできますか?

A. 可能です。本事例のように複数サイズ(5μm・10μm・15μmなど)を1セットとして製作できます。


■ まとめ|「測れるか不安」を「保証できる」に変える

非接触測定器の導入が進む一方で、
“測定の信頼性”をどう担保するかが重要になっています。

その解決策が、
再現性のある基準サンプル=座面キズマスターです。


■ ご相談はこちら

  • 非接触測定器の校正
  • NGマスター・限界マスターの製作
  • 微小欠陥サンプルの再現

このような課題があれば、ぜひご相談ください。

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<治工具>
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<金型>
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<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等

<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計

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