【超硬巾ゲージ製作事例】薄板×±1.5μm公差を実現
超硬無垢×二段厚み×面取り公差を同時成立させた高精度測定具
製造現場・品質保証部門では、
『摩耗しない高精度測定具(超硬ゲージ)』へのニーズが年々高まっています。
特に、
- 薄い板厚(数mmレベル)
- ミクロン単位の幅公差
- 面取り・逃げ形状付きの複雑形状
といった条件が重なる場合、
- 市販品では対応不可
- 加工できるメーカーが限られる
- コストと精度のバランスが取れない
という課題が発生します。
本記事では、
「超硬特殊巾ゲージ(厚み2段)」をミクロン精度で成立させた実例をもとに、
設計・加工・品質保証のポイントを解説します。
■ 結論(この事例で解決できること)
- 超硬無垢材でも ”±1.5μmの厚み公差を実現可能”
- 複雑形状(半円逃げ+面取り公差)も機械加工で安定再現
- 手仕上げに頼らないことで測定具としての信頼性を確保
■ 製品仕様(超硬特殊巾ゲージ)
- 品名:超硬特殊巾ゲージ(厚み2段)
- 形状:φ52 × 70
- 厚み:
- 通り側:T=2.04 ±0.0015
- 止まり側:T=2.08 ±0.0015
- 材質:超硬(G2・無垢)
- 仕上げ:精密研削加工
- 特徴:
- ハサミゲージ(キャリパー形状)
- 通り側にφ43半円逃げ形状
- 面取り公差:C0.3 ±0.05
- 設計・製作:渡辺精密工業株式会社
■ このゲージの用途(何を測るのか)
本ゲージは、
- 薄板部品の幅(巾)測定
- 通り/止まりによる合否判定
を目的とした測定具です。
二段厚み構造により、
- 通るか(OK)
- 通らないか(NG)
を一発で判定可能にしています。
■ 技術的難易度①:超硬×薄肉×ミクロン公差
超硬材(WC系合金)は、
- 非常に硬い
- 反面、脆く欠けやすい(チッピング)
という特性があります。
特に今回のような
- 厚み約2mm
- 公差±1.5μm
という条件では、
- わずかな加工ミスで欠け発生
- 面精度不良
- 公差不成立
につながります。
■ 技術的難易度②:面取り公差付き半円形状
本ゲージの最大の難所は、
- φ43半円形状
- 面取りC0.3 ±0.05
を両面にわたり成立させる点です。
これは、
- 手仕上げでは再現不可
- 機械加工でも高難度
の領域です。
■ 解決アプローチ(加工・品質保証)
✔ ① 治具研削盤による面取り加工
- 面取りを「削って合わせる」のではなく
- 機械で再現性を持って加工
✔ ② 精密研削による厚み制御
- 二段厚み差(0.04mm)を
- ±1.5μm精度で同時管理
✔ ③ 欠け防止の加工戦略
- 砥石選定・加工条件最適化
- 微小欠けの抑制
✔ ④ 測定前提の工程設計
- 加工後の測定方法まで設計段階で考慮
- 測定具として成立する品質を確保
■ なぜ「面取り公差」はコストに直結するのか
面取りに公差を設定する場合、
- 加工難度が上がる
- 再現性確保が必要
- 測定工程も増える
ため、コスト増加要因になります。
そのため当社では、
- 本当に必要な公差かを検証
- 不要な場合は簡略化提案
を行い、最適仕様を設計段階で決定します。
■ この事例のポイント
- 超硬無垢材で薄肉×ミクロン精度を実現
- 二段厚みによる一発判定ゲージ
- 半円+面取り公差を機械加工で成立
- 測定具としての信頼性を担保する工程設計
■ よくある質問(FAQ)
Q1. 超硬で±1.5μmの精度は安定して出せますか?
A. はい。加工条件・砥石・工程管理を最適化することで安定して対応可能です。
ただし形状やサイズにより難易度は変わるため、個別検討が必要です。
Q2. 面取りに公差を入れる必要はありますか?
A. 必須ではありません。
機能上必要な場合のみ指定すべきで、不要な場合はコスト削減のため省略可能です。
Q3. 超硬ではなくSKS材でも対応できますか?
A. はい、可能です。
使用頻度・摩耗条件に応じて、最適材質(超硬/工具鋼)を提案します。
Q4. 薄いゲージで欠けを防ぐ方法は?
A. 加工条件の最適化に加え、
- 加工治具設計
- 砥石選定、加工条件選定
- 加工順序
を含めた総合的な対策が必要です。
Q5. 市販の巾ゲージとの違いは何ですか?
A. 本事例のような条件(超硬・複雑形状・ミクロン公差)は
市販品では対応できません。
そのため完全カスタム設計が必要になります。
Q6. 1個からでも製作可能ですか?
A. はい、可能です。
単品・試作・小ロットでも対応しています。
■ このようなお悩みに対応できます
- 超硬で高精度ゲージを作りたい
- 薄板・ミクロン公差の測定が難しい
- 面取りや複雑形状付きのゲージが必要
- 市販品では測定できない
■ ご相談ください
「精度は必要だが、過剰品質にはしたくない」
「測定具として本当に成立する設計にしたい」
そのような課題に対し、
設計・加工・測定まで一体で最適解をご提案します。
👉 渡辺精密工業株式会社
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特殊超硬巾ゲージをはじめ、各種テーパー製品、測定具、原器、マスター、そしてさまざまな改造、技術的な相談、リモート相談、立会い希望、ゲージ・治具・試作品・設備部品・研究開発品の仕様検討など、
まずはお気軽に【渡辺精密工業株式会社】までご相談ください。
「困ったときの駆け込み寺」として、全国の製造業の皆様をお待ちしています。


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■会社概要
郵便番号:455-0831
住所:名古屋市港区十一屋一丁目59-1 → アクセス
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FAX.:052-383-8324
<認証(QMS関連)>
JISQ9100
ISO9001
MSJ4000
<ゲージ>
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正 等
<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等
<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)
<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等
<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計
<システム開発>
C, C#, Python, VBA, WordPress など
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