アルミ製台座を“ゲージ品質”で仕上げ
― 切削×研削により、装置精度と歩留まりを大幅改善したベース部品加工 ―
結論:装置ベースは「研削仕上げ」で性能が変わる
自動装置の精度や再現性に課題がある場合、
その原因は最下層にある台座(ベース)の品質にあることが少なくありません。
本事例では、アルミ製台座に対して
『切削加工+研削加工(ゲージ品質)』を適用することで、
- 組付け精度の安定化
- 装置の再現性向上
- 歩留まりの改善
を実現しました。
課題:アルミ製台座の「平面精度」と「再現性不足」
対象となったのは、自動装置の基準となるアルミ製ベース部品です。
お客様の要求
- 台座上に複数の機構部品を搭載
- 装置全体の基準面として機能
- 高い平面度・平行度・再現性が必要
潜在的な問題
一般的な加工では、
- 切削のみで仕上げ
- 平面精度が安定しない
- 面粗度が不足する
- 組付け後に微調整が必要
といった課題が発生しやすく、
結果として装置全体の精度・歩留まりに影響します。
解決策:切削+研削による「ゲージ品質」仕上げ
本件では、加工方法を見直し、
マシニング加工+平面研削加工の組み合わせを採用しました。
加工アプローチ
- マシニングセンターによる粗加工・形状加工
- 仕上げ工程で平面研削を実施
- 基準面をミクロンレベルで安定化
👉 寸法精度と面品質を同時に確保
製品仕様(アルミ製装置台座)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 品名 | 自動装置用台座R |
| 用途 | 自動装置ベース部品 |
| サイズ | 430 × 430 × T26 |
| 材質 | A2017(アルミ) |
| 加工 | 切削加工+研削加工 |
| 表面処理 | 白アルマイト |
| 設計 | お客様 |
| 数量 | 1 |
| 製造番号 | 25-03088 |
技術的ポイント
① アルミでも「研削仕上げ」が必要な理由
アルミ部品は一般的に「切削のみ」で仕上げられることが多いですが、
- 平面度の安定化
- 面粗度の向上
- 組付け基準の明確化
を考慮すると、
研削工程の有無が品質を大きく左右します。
② 切削加工だけでは限界がある
マシニング加工のみでは、
- 工具摩耗によるバラつき
- 熱変形
- 面のうねり
が発生しやすく、
ミクロン精度の平面を安定して出すのは困難です。
③ ゲージメーカーならではの加工思想
渡辺精密工業では、
- ミクロン単位の基準面加工
- 平面・直角・平行の再現性
- 測定基準として成立する品質
といった「ゲージ品質」の考え方を、
装置部品にも適用しています。
👉 “測るための品質”=“組付け精度の基準”
④ 軽量化設計と精度の両立
本製品には軽量化のための抜き穴が存在しますが、
- 剛性低下
- 変形リスク
を考慮しながら、
精度と軽量化のバランスを最適化しています。
本事例のポイント
- アルミ台座でも研削加工が精度を決める
- 切削のみでは平面度・再現性に限界がある
- 装置精度はベース部品で決まる
- ゲージ品質の導入で歩留まりが改善する
- 加工方法の選定が最重要な設計要素
よくある質問(FAQ)
Q1. アルミ部品に研削加工は必要ですか?
必須ではありませんが、
- 平面度を安定させたい
- 組付け精度を上げたい
場合は、研削加工が非常に有効です。
Q2. 切削加工だけではダメなのですか?
用途によります。
一般部品なら問題ありませんが、
装置の基準面となる部品では不足するケースが多いです。
Q3. 「ゲージ品質」とは何ですか?
測定器や基準器と同レベルの、
- 平面精度
- 直角度
- 再現性
を持つ品質のことです。
Q4. アルミでもミクロン精度は出せますか?
可能です。
ただし、
- 加工方法
- 固定方法
- 熱対策
を適切に設計する必要があります。
Q5. 図面に研削指定がなくても提案してもらえますか?
はい。
用途を確認した上で、
必要に応じて加工方法の最適化をご提案します。
このようなお悩みに対応します
- 装置ベースの精度に不安がある
- 組付け後の調整が多い
- 歩留まりが安定しない
- アルミ部品でも高精度が必要
- 切削だけでよいか判断できない
まとめ
アルミ製台座は一見シンプルな部品ですが、
『装置精度・再現性・歩留まりを左右する“最重要部品”』です。
渡辺精密工業では、
- 切削×研削の最適工程設計
- ゲージ品質の基準面づくり
- 用途に応じた精度提案
により、
“装置性能を引き上げる加工”を提供しています。
アルミ製ベース部品、台座部品をはじめ、各種テーパー製品、測定具、原器、マスター、そしてさまざまな改造、技術的な相談、リモート相談、立会い希望、ゲージ・治具・試作品・設備部品・研究開発品の仕様検討など、
まずはお気軽に【渡辺精密工業株式会社】までご相談ください。
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<認証(QMS関連)>
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<ゲージ>
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正 等
<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等
<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)
<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等
<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計
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