穴位置ゲージ(総型ゲージ)

― 内径基準の横穴位置度を“一括判定”する総合検査ゲージ ―


結論:横穴位置度は「総型ゲージ化」で測定工数とバラつきを同時に削減

内径基準の横穴位置測定は、

  • セット替えが多い
  • 測定手順が複雑
  • 判定にバラつきが出やすい

という課題がつきものです。

本事例では、複数の測定要素を一体化した『穴位置ゲージ(総型ゲージ)』により、
一度の操作で合否判定ができる測定方法を実現しました。


課題:横穴の位置度・ピッチを一括で測定したい

製造現場・品質保証現場では、以下の要求が同時に発生します。

  • 内径基準での横穴位置度を確認したい
  • 端面からの距離(ピッチ)も同時に見たい
  • 複数穴を一度に判定したい
  • 測定工数を削減したい

しかし従来は、

  • 個別測定(ピンゲージ・三次元測定など)
  • 複数工程での確認

が必要で、手間と時間がかかるのが課題でした。


解決策:総型ゲージによる“一括合否判定”

本件では、
内径基準の横穴位置を一括判定できる総型ゲージを設計・製作しました。

特徴

  • 内径基準で位置決め
  • 横穴位置度をガイド穴で判定
  • ピッチ違い2箇所を同時確認
  • 異径穴(φ1.5/φ4.5)にも対応

👉 複数の測定要素を一体化し、1回の操作で判定可能


製品仕様(穴位置ゲージ/総型ゲージ)

項目内容
品名穴位置ゲージ
用途内径基準 横穴位置度測定
形状総型ゲージ
材質SKS3/S45C(部位別使用)
仕上げ研削加工
表面処理黒染め防錆(接触部除く)
購入品六角穴付ボルト
設計渡辺精密工業株式会社
数量1セット
製造番号25-03215

被測定物と測定条件

対象ワークは以下の形状です。

  • 外径:φ100
  • 内径:φ20程度
  • シャフト形状
  • 外周に横穴あり

測定要求

  • 横穴が内径中心に対して正しいか(位置度)
  • 端面からの距離(ピッチ)
  • 横穴2箇所(ピッチ違い)
  • 穴径2種類(φ1.5/φ4.5)

👉 複雑な条件を“総型化”でシンプルに判定


技術的ポイント

① 横穴位置度「0.02」を成立させる設計

本ゲージの核心は、
横穴ガイド部の位置度 0.02です。

さらに条件として、

  • 内径基準
  • 90°立ち上がり面への穴
  • 立体的な位置関係

が加わるため、
ゲージ製作としては中〜高難度領域となります。


② ノックピンを“あえて使わない”設計判断

通常は位置決めのためにノックピンを使用しますが、
本件では以下の理由で採用しませんでした。

  • ワーク精度が比較的ラフ(いわゆる“ガタあり”)
  • ノック穴は過剰品質になる
  • 組立精度として十分確保可能

👉 不要な加工を省略し、コスト最適化


③ 材質の使い分けによる合理設計

部位ごとに材質を最適化しています。

  • 接触・摺動部:SKS3(耐摩耗性重視)
  • 非接触部:S45C(コスト重視)

👉 性能とコストのバランス設計


④ 総型ゲージによる測定効率向上

  • 個別測定 → 一括判定へ
  • 測定時間の短縮
  • 作業者によるバラつき低減

👉 現場の生産性を大幅に改善


本事例のポイント

  • 内径基準の横穴位置度は総型ゲージ化が有効
  • 位置度0.02は立体配置で難易度が上がる
  • ノックピンは不要なら省略が最適解
  • 材質は機能ごとに分けるとコスト最適化できる
  • 測定は『“一括判定”が最も効率的』

よくある質問(FAQ)

Q1. 総型ゲージとは何ですか?

複数の測定項目(位置・寸法・角度など)を
1つのゲージで同時に判定できる検査具です。

Q2. 横穴の位置度はどのように測定しますか?

本事例では、

  • 内径で位置決め
  • ガイド穴にピンを通す

ことで、
位置度を機械的に判定しています。

Q3. なぜノックピンを使わなかったのですか?

ワーク精度とのバランスを考え、

  • 過剰品質になる
  • コスト増になる

と判断し、あえて省略しました。

Q4. 総型ゲージと個別測定の違いは?

項目総型ゲージ個別測定
測定時間短い長い
バラつき少ない出やすい
柔軟性低い高い

👉 量産現場では総型ゲージが有利です。

Q5. 設計から相談できますか?

可能です。

  • 測定方法の整理
  • 総型化の可否判断
  • コスト最適化

まで含めて対応しています。


このようなお悩みに対応します

  • 横穴の位置度測定に時間がかかる
  • 内径基準での測定を簡略化したい
  • 測定バラつきを減らしたい
  • 総型ゲージで一括判定したい

まとめ

穴位置ゲージ(総型ゲージ)は、

「精度を出す道具」ではなく「現場を効率化する仕組み」です。

渡辺精密工業では、
精度・コスト・使いやすさを踏まえた設計により、
“本当に使える検査ゲージ”を提供します。

総型ゲージ、位置度ゲージをはじめ、各種テーパー製品、測定具、原器、マスター、そしてさまざまな改造、技術的な相談、リモート相談、立会い希望、ゲージ・治具・試作品・設備部品・研究開発品の仕様検討など、
まずはお気軽に【渡辺精密工業株式会社】までご相談ください。

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郵便番号:455-0831
住所:名古屋市港区十一屋一丁目59-1  → アクセス
電話:052-383-8282
FAX.:052-383-8324

<認証(QMS関連)>
JISQ9100
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<ゲージ>
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<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等

<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)

<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等

<設計>
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