ジュラコン(POM)高精度加工とは?|子爪パッド製作事例|幅±0.01・平行度0.01を樹脂で実現

樹脂部品でも精度は妥協しない|押さえ治具「子爪パッド」で“入る・止まる”を安定実現した精密加工事例


製品仕様(子爪パッド|ジュラコン精密加工)

まずは本事例の仕様を簡潔にまとめます。

  • 品名:子爪パッド
  • 形状:角形状
  • 材質:ジュラコン(POM)
  • 表面処理:なし
  • 熱処理:なし
  • 仕上げ:研削・切削仕上(▽▽▽)
  • 設計:お客様支給図面
  • 数量:18個
  • 当社製造番号:25-03544

主要精度仕様

  • 幅寸法:±0.01
  • 平行度:0.01
  • ザグリ穴ピッチ:±0.01
  • 角部:C0.3
  • 長さ・厚み:一般公差

課題:樹脂部品なのに「精度で機能が決まる」部品だった

本製品は、加工物を固定するための『押さえ治具(子爪パッド)』です。

この種の部品は一見シンプルですが、実際の現場では次のような課題が発生します。

  • 差し込みがきつい/緩い
  • 押さえが安定しない
  • 個体ごとに使用感が違う
  • 組付け時に調整が必要

特に今回のケースでは、
幅寸法と平行度がそのまま「使えるかどうか」を決める設計でした。


解決策:ジュラコンでも±0.01と平行度0.01を安定させる工程設計

渡辺精密工業では、単なる加工ではなく
「使用状態を前提にした精度設計」を行います。

本案件では以下のポイントで対応しました。

① 幅寸法のばらつきを抑える加工条件最適化

ジュラコン(POM)は加工性に優れる一方で、

  • 切削条件による寸法変動
  • 内部応力の影響
  • 温度変化による寸法変化

が発生しやすい材料です。

そのため、

  • 切削条件の最適化
  • 仕上げ工程の安定化
  • 加工順序の最適設計

により、±0.01の安定確保を実現しました。


② 平行度0.01を成立させる工程設計

平行度は単なる寸法ではなく、機能精度そのものです。

本製品では、

  • 治具基準の統一
  • 加工時のクランプ影響低減
  • 仕上げ工程での最終精度確保

により、全数で平行度0.01を保証しています。


③ 18個すべてを同一品質に揃える量産精度管理

押さえ治具において最も重要なのは、

「全部が同じであること」

です。

  • 1個だけ良品 → NG
  • 全数同一品質 → OK

そのため、

  • 加工条件の標準化
  • 工程内検査
  • 最終全数チェック

を実施し、“ばらつかない品質”を実現しています。


なぜ樹脂加工で高精度が難しいのか?

ジュラコン(POM)などの樹脂加工が難しい理由は以下です。

  • 金属より剛性が低く変形しやすい
  • 切削熱で寸法が変わる
  • 応力開放による歪みが出る
  • ロットでばらつきやすい

そのため、単なる加工技術ではなく工程設計力が必要です。


本事例のポイントまとめ

  • ジュラコン(POM)でも±0.01精度を実現
  • 平行度0.01を全数で安定確保
  • 押さえ治具としての機能を優先した設計
  • 18個すべて同一品質で納入
  • 樹脂特有の変形・ばらつきに対応した工程設計

このようなお悩みに対応します

以下のような課題はありませんか?

  • 樹脂部品で精度が出ない
  • 押さえ治具が安定しない
  • 個体ごとに使用感が違う
  • 樹脂でも幾何公差を守りたい
  • 少量でも高精度で作りたい

樹脂精密加工・治具部品の設計製作に対応

渡辺精密工業株式会社では、

  • ジュラコン(POM)精密加工
  • 樹脂治具・押さえ部品製作
  • 幾何公差対応(平行度・直角度など)
  • 少量・単品高精度加工
  • 使用用途を踏まえた工程設計

に対応しています。


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樹脂部品でも「精度が必要な案件」は、ぜひご相談ください。

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図面通りにつくるだけでなく、
“現場で確実に使えるか”まで設計する。
それが渡辺精密工業の精密加工です。


FAQ

Q1. ジュラコン(POM)で±0.01の精度は出せますか?

A. 可能です。ただし、材料特性を考慮した加工条件・工程設計が必要であり、一般的な加工では難しい場合があります。


Q2. 樹脂部品で平行度0.01は実現できますか?

A. 適切な治具設計と加工順序、クランプ管理を行うことで実現可能です。特に応力と変形対策が重要です。


Q3. 押さえ治具(子爪パッド)で重要な精度は何ですか?

A. 幅寸法と平行度が最重要です。これらが適正でないと「入らない・止まらない」といった不具合が発生します。


Q4. 樹脂部品はなぜばらつきやすいのですか?

A. 切削熱、内部応力、剛性の低さにより、加工後に寸法変化や歪みが発生しやすいためです。


Q5. 少量(単品〜数十個)でも高精度対応できますか?

A. はい。単品・少量でも用途に応じた工程設計を行い、高精度で安定した品質を提供可能です。


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<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計

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