球面加工の深さ測定方法とは?|Sφ30球面を±5μで管理する専用ゲージ設計事例

駆動軸の球面深さを誰でも再現性高く測定|シリンダーゲージ+専用マスターで可視化


製品仕様(駆動軸向け球面深さ計測ゲージ)

品名:駆動軸向け球面深さ計測ゲージ
形状:シリンダーゲージタイプ(セット用マスター付)
材質:SKH51、S45C
表面処理:レイデント処理
熱処理:焼入れ焼き戻し(HRC60~64)
購入品:
・ミツトヨ製ダイヤルゲージ 2901AB-10
・割ブッシュ、セットボルト、コイルスプリング
設計:渡辺精密工業株式会社
数量:1セット
当社製造番号:25-03239


この事例で解決した課題|球面加工の深さが測れない

本事例は、『駆動軸のSφ30球面加工部における「深さ管理」』という課題を解決したものです。

球面加工では、

・球面そのものの形状精度
・球面頂点(トップ位置)の深さ精度

この2つを同時に成立させる必要があります。

しかし実際の現場では、

・三次元測定機では時間がかかる
・簡易測定では再現性が出ない
・作業者によって判定がバラつく

といった問題が発生しやすく、安定した深さ管理が難しい領域です。


解決策|専用マスター付きシリンダーゲージで“深さ”を可視化

本ゲージでは、専用マスター(原器)とシリンダーゲージ構造を組み合わせることで、
球面深さを「数値として可視化」できるようにしています。

測定手順

1.専用マスターでダイヤルゲージをゼロセット
2.ワークにゲージを挿入
3.指示値(ズレ量)を読む

これにより、

・誰でも
・短時間で
・再現性高く

球面深さの差を測定できます。


技術ポイント①|オス・メス球面を±5μで成立

本ゲージの最大の特徴は、オス球面とメス球面を両方製作している点です。

マスター(メス球面)

・球面:Sφ30 0 / +0.005
・端面~球面トップ距離:15 ±0.005

測定子(オス球面)

・Sφ30 0 / -0.005

このように、

・球面同士を嵌合させる構造
・かつ数ミクロン精度

という非常に難易度の高い加工を実現しています。


技術ポイント②|球面+深さの同時管理

一般的な測定では、

・球面形状だけ
・深さだけ

のどちらかに偏りがちですが、本ゲージでは

「球面形状」と「深さ位置」を同時に管理」

できる構造としています。

これにより、

・加工ズレの原因特定
・品質の安定化
・不良流出の防止

が可能になります。


技術ポイント③|アナログダイヤルによる現場最適設計

本ゲージでは、あえてアナログダイヤルゲージを採用しています。

理由は明確で、

・一目で判断できる
・読み取りが直感的
・ヒューマンエラーを低減

といった現場運用における優位性があるためです。

デジタル化が進む中でも、用途によってはアナログが最適解となります。


技術ポイント④|材質変更を含めた最適設計

一般的なゲージ材質はSKS3ですが、本事例では

・高耐久性
・使用環境への適合

を考慮し、SKH51を採用しています。

当社では、

・材質選定
・構造設計
・測定方式提案

まで一体で対応するため、最適な仕様提案が可能です。


球面測定・深さ測定でよくある課題

以下のようなお悩みはありませんか?

・球面加工の深さを安定して測定できない
・μmレベルの球面精度が必要
・市販ゲージでは対応できない
・測定に時間がかかる
・作業者ごとに結果がバラつく


当社の対応領域

渡辺精密工業株式会社では、

・球面ゲージ
・深さ測定ゲージ
・専用マスター(原器)
・シリンダーゲージ設計製作
・高硬度材ゲージ加工

など、測定課題を解決する専用ゲージの設計・製作に対応しています。


まとめ|「測れない」を「測れる」に変える

本事例では、

・球面加工の深さという難測定領域を
・専用マスター+シリンダーゲージで可視化し
・誰でも再現性高く測定可能にしました

測定工程の改善は、

・品質向上
・生産性向上
・不良低減

に直結します。


FAQ

Q1. 球面加工の深さはどのように測定しますか?
A. 専用マスターでゼロセットしたシリンダーゲージを使用し、球面の沈み込み量をダイヤルゲージで読み取ることで測定します。

Q2. 球面ゲージの精度はどの程度必要ですか?
A. 本事例では±5μmレベルでオス・メス球面を管理しています。用途により数μm~数十μmの精度が求められます。

Q3. 市販の測定器で球面深さは測定できますか?
A. 可能ですが、時間がかかり再現性に課題があります。専用ゲージを用いることで短時間かつ安定した測定が可能です。

Q4. アナログとデジタル、どちらのゲージが良いですか?
A. 現場での即時判断やヒューマンエラー低減を重視する場合はアナログが有利です。データ管理が必要な場合はデジタルが適しています。

Q5. 球面ゲージはオーダーメイド可能ですか?
A. はい。球径、深さ、材質、使用環境に応じて最適設計で製作可能です。


お問い合わせ

球面測定・深さ測定・専用ゲージでお困りの方は
渡辺精密工業株式会社までご相談ください。

👉 https://www.wsl-g.co.jp

設計から加工・検証まで一貫対応いたします。

球面深さ計測ゲージの設計製作をはじめ、各種テーパー製品、測定具、原器、マスター、そしてさまざまな改造、技術的な相談、リモート相談、立会い希望、ゲージ・治具・試作品・設備部品・研究開発品の仕様検討など、
まずはお気軽に【渡辺精密工業株式会社】までご相談ください。

「困ったときの駆け込み寺」として、全国の製造業の皆様をお待ちしています。

👉 お問い合わせはこちらをクリック

お問い合わせはこちら ==> https://wsl-g.co.jp/contact/

渡辺精密工業の製品例は、こちら ==> https://wsl-g.co.jp/products/

■会社概要
郵便番号:455-0831
住所:名古屋市港区十一屋一丁目59-1  → アクセス
電話:052-383-8282
FAX.:052-383-8324

<認証(QMS関連)>
JISQ9100
ISO9001
MSJ4000

<ゲージ>
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正 等

<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等

<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)

<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等

<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計

<システム開発>
C, C#, Python, VBA, WordPress など

<営業範囲一覧>

北海道
東北
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
関東
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
山梨県
長野県
新潟県
富山県
石川県
福井県
岐阜県
静岡県
東海
中部
愛知県
三重県
近畿
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
中国
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
四国
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
九州
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県