カムシャフト用振れゲージとは?両センター基準で全振れ0.004を実現した高精度マスター製作事例

両センター基準の振れ測定を安定させる方法|φ16大径センター×SLD-Magic材対応の精密ゲージ


カムシャフト用振れゲージとは?

カムシャフト用振れゲージとは、
『両センター基準で回転させながら振れ(ランアウト)を測定するための基準マスター(原器)』です。

このゲージを使用することで、

  • 回転精度の評価
  • 幾何公差(全振れ)の管理
  • 測定結果の基準統一

が可能になります。

特にエンジン部品などでは、ミクロン単位の振れ管理が求められます。


製品仕様(カムシャフト用振れゲージ)

品名
カムシャフト用振れゲージ(両センター基準振れゲージ)

形状
両センター基準(φ16×60°)

全長
L380

測定部
φ40 ±0.003(長さ16mm)

その他部位
φ25

材質
SLD-Magic

熱処理
焼入れ・焼戻し+超サブゼロ処理(HRC60以上)

表面処理
黒染め防錆

設計
お客様支給図面

数量
1個

当社製造番号
25-03263


測定仕様(幾何公差)

本ゲージは、両センター基準での振れ測定用マスターです。

要求仕様

  • φ40部 全振れ:0.01以内

当社出荷実績

  • φ40実測:40.002
  • 全振れ:0.004
  • センター角度:59.85°(両側一致)

要求精度を大きく上回る結果で出荷しています。


課題:両センター基準で高精度な振れ測定ができない

両センター基準の振れ測定では、以下の課題が発生します。

  • センター精度が不安定
  • 回転時の抵抗増加
  • 振れ測定値のバラつき
  • 大径センターでは精度維持が難しい

特に今回のようにφ16の大型センターでは、難易度が大きく上がります。


解決策:大径センター×高精度研削による基準確立

本案件では、以下の技術により課題を解決しました。


① φ16大型60°センターの高精度加工

本ゲージの最大の特徴は、

φ14穴の口元に形成されたφ16の60°センター

を基準としている点です。

一般的な微小センターと比較して、

  • 接触面積が大きい
  • 回転抵抗が増える
  • 精度維持が難しい

という特性があります。

当社では、

  • センター部の研削加工
  • 面粗度管理
  • 真円度確保
  • 左右同軸精度の維持

を徹底しています。


② 両センター基準での全振れ管理

左右センターを1つの基準軸として、

  • φ40 ±0.003
  • 全振れ0.01以内

を成立させる必要があります。

このような測定では、

センター精度 × 軸精度 × 研削精度

すべてが揃わないと成立しません。


③ SLD-Magic材+超サブゼロ処理

本製品は特殊材「SLD-Magic」を使用しています。

対応内容:

  • 焼入れ後の寸法変化管理
  • 超サブゼロ処理による安定化
  • HRC60以上の高硬度確保

熱処理は、航空宇宙分野でも実績のある信頼性の高いネットワークを活用しています。


④ レーザーマーキングによる誤使用防止

マスターとして使用しない部位には、

  • 型番
  • 用途

をレーザーマーキングしています。

これにより、

  • 現場での取り違い防止
  • 誤使用防止
  • トレーサビリティ向上

を実現しています。


導入効果

本ゲージにより、

  • 両センター基準の安定測定
  • 振れ測定の再現性向上
  • 幾何公差保証の確実化

が実現しました。

結果として、

「測定できる」から「保証できる」状態へ進化しています。


両センター基準ゲージ・マスター製作に対応

渡辺精密工業株式会社では、

  • 振れ測定ゲージ
  • カムシャフト測定マスター
  • 両センター基準ゲージ
  • 高精度幾何公差ゲージ

の設計・製作に対応しています。

特に、

  • センター研削加工
  • 超サブゼロ処理
  • ミクロン精度研削
  • 特殊材対応

といった高難易度案件を得意としています。


このようなお悩みはありませんか?

  • 両センター基準で振れ測定が安定しない
  • 大径センターのマスターが作れない
  • ±3μレベルの丸物精度を実現したい
  • 幾何公差(全振れ)を保証したい
  • 高硬度材のゲージを製作したい

そのような場合は、ぜひご相談ください。


お問い合わせ

高精度振れゲージ・マスター製作のご相談は
渡辺精密工業株式会社まで

設計・加工・検査まで一貫対応いたします。


FAQ

Q1. カムシャフト用振れゲージとは何ですか?

A. 両センター基準で回転させながら振れ(ランアウト)を測定するための基準マスターです。

Q2. なぜ両センター基準が重要なのですか?

A. 回転軸の基準を統一し、振れ測定の再現性と精度を確保するためです。

Q3. 大径センター(φ16)はなぜ難しいのですか?

A. 接触面積が増えることで回転抵抗が増し、精度維持が難しくなるためです。

Q4. 全振れ0.004はどれくらいの精度ですか?

A. 0.004mm(4μm)であり、非常に高精度な振れ管理レベルです。

Q5. SLD-Magic材はなぜ使用されるのですか?

A. 高硬度・高耐摩耗性・寸法安定性に優れるため、精密ゲージに適しています。


両センター基準振れマスターをはじめ、各種テーパー製品、測定具、原器、マスター、そしてさまざまな改造、技術的な相談、リモート相談、立会い希望、ゲージ・治具・試作品・設備部品・研究開発品の仕様検討など、
まずはお気軽に【渡辺精密工業株式会社】までご相談ください。

「困ったときの駆け込み寺」として、全国の製造業の皆様をお待ちしています。

👉 お問い合わせはこちらをクリック

お問い合わせはこちら ==> https://wsl-g.co.jp/contact/

渡辺精密工業の製品例は、こちら ==> https://wsl-g.co.jp/products/

■会社概要
郵便番号:455-0831
住所:名古屋市港区十一屋一丁目59-1  → アクセス
電話:052-383-8282
FAX.:052-383-8324

<認証(QMS関連)>
JISQ9100
ISO9001
MSJ4000

<ゲージ>
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正 等

<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等

<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)

<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等

<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計

<システム開発>
C, C#, Python, VBA, WordPress など

<営業範囲一覧>

北海道
東北
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
関東
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
山梨県
長野県
新潟県
富山県
石川県
福井県
岐阜県
静岡県
東海
中部
愛知県
三重県
近畿
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
中国
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
四国
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
九州
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県