SUS304ノズルパイプの追加工(長尺・細径対応)|φ1深穴加工+M2.5ねじ切りの高精度事例
全長605mmの溶接構造でも変形抑制|細径深穴加工とねじ加工を両立した技術対応
製品仕様(ノズルパイプSUSの修正・追加工)
- 品名:ノズルパイプSUSの修正(追加工)
- 形状:φ5(内径φ3のパイプ)×L250+φ3×L355(合計L=605)溶接構造
- 材質:SUS304
- 表面処理:なし
- 熱処理:なし
- 仕上:▽▽▽
- 設計:渡辺精密工業株式会社
- 個数:8
- 当社製造番号:26-00803
※既存製品(製造番号:25-00803)の追加工対応
課題|長尺・細径・溶接構造への追加工
本案件は、当社で過去に製作したノズルパイプに対する
『既存製品にたいする追加工』
のご依頼でした。
対象ワークは、
- φ3のSUS304棒
- φ5(内径φ3)のSUS304パイプ
を溶接した構造であり、
『全長605mmの長尺部品』
という特徴があります。
追加工内容|微細穴+ねじ切りの複合加工
今回の追加工は以下の2点です。
① 先端部へのねじ切り加工
- M2.5ねじ加工
- 溶接部とは反対側の先端に加工
② φ1の深穴加工(16mm以上)
- 直径『φ1』という微細穴
- 深さ『16mm以上』の深穴条件
細径かつ深穴という、
『工具剛性・切粉排出・折損リスク』
が伴う加工内容です。
追加工のため失敗するとお客さまに、大変ご迷惑をおかけしてしまいます。
失敗が許されないご依頼が当社に持ち込まれました。
技術的ポイント|変形リスクへの対応
本製品の最大の難しさは、
『長尺かつ溶接構造に対する追加工』
である点です。
追加工によって、
- 熱影響
- 加工応力
- チャッキング時のたわみ
などが発生し、 変形。 すなわち、
『直線度・同軸度の変化』
につながるリスクがあります。
また、M2.5という小さなネジ切り加工のため、失敗する可能性も否定できません。
対応策|安定加工のための工夫
当社では以下の点に配慮し対応しました。
① ワーク保持の最適化
長尺ワーク特有の『たわみ』を抑えるため、支持方法・把持条件を最適化。
② 加工負荷のコントロール
微細穴加工においては、
- 切削条件の最適化
- 工具負荷の低減
を徹底し、
『折損・曲がり防止』
を実現。
③ 溶接構造への配慮
溶接部の影響を考慮し、
『局所応力が偏らない加工順序』
で対応しています。
結果|既存品を活かした追加工を実現
本案件では、
- 長尺605mm
- 細径(φ1穴)
- ねじ加工(M2.5)
という複合条件の中で、
『変形を抑えた安定加工』
を実現しました。
新規製作ではなく、
『既存品への追加工で機能追加』
できた点も、お客様にとって大きなメリットとなっています。
まとめ|長尺・細径・追加工は“変形制御”が鍵
長尺かつ細径部品の追加工では、『加工そのものよりも変形制御が難しい』ケースが多くあります。
また、SUS304という難削材に対するM2.5やφ1深穴という繊細な加工を実施するという今回のご依頼。
本事例のように、
- 深穴加工
- 微細ねじ加工
- 溶接構造
が重なる場合は、
『経験と加工ノウハウの差』
が品質に直結します。
長尺・細径・追加工でお困りの方へ
- 細い穴あけができない
- 長尺部品が曲がる
- 既存品に追加工したい
このようなお悩みがあれば、
ぜひご相談ください。
FAQ(よくある質問)
Q1.細径深穴加工(φ1)はどの程度まで可能ですか?
A1.材質や形状にもよりますが、φ1クラスの微細穴でも十数mm以上の深穴加工に対応可能です。
Q2.長尺部品の追加工で注意すべき点は何ですか?
A2.たわみや加工応力による変形が発生しやすいため、保持方法や加工条件の最適化が重要です。
Q3.溶接構造部品の追加工は可能ですか?
A3.可能です。溶接による歪みや応力を考慮した加工順序・方法を選定する必要があります。
Q4.既存製品への後加工は依頼できますか?
A4.可能です。用途や追加機能に応じて最適な加工方法をご提案します。
なお、追加工内容によっては実現できない場合もあります。
Q5.微細ねじ(M2.5)の加工で重要なポイントは何ですか?
A5.芯振れ精度と工具管理が重要であり、特に細径ワークでは保持方法と加工条件が品質に大きく影響します。
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