深穴の真直度と径精度を同時検査|特殊両口栓ゲージ(HAP材)による品質保証事例

通り部L60で『穴の曲がり』まで見抜く|耐摩耗HAP材採用で寿命と精度を両立


製品仕様(特殊両口栓ゲージ)

本日出荷した課題解決事例をご紹介します。

基本仕様

・品名:特殊両口栓ゲージ
・形状:φ22.7xL60(通り部)、φ22.74xL9(止まり部)
・仕上:▽▽▽(G)
・材質:HAP
・表面処理:なし
・熱処理:焼入れ焼き戻し HRC58~63
・購入品類:なし
・設計:お客様
・個数:1
・当社製造番号:26-00611


課題|『深穴の精度は径だけでは保証できない』

一般的な栓ゲージは『穴径』の合否判定を目的としています。

しかし今回のお客様の課題はそれだけではありませんでした。

・穴径は合っているが、穴が曲がっている可能性がある
・深さ方向の精度(円筒度・真直度)も同時に確認したい

つまり、『穴径+穴の真直度』を同時に評価する必要がありました。


解決策|通り部L60の特殊構造で深穴精度を可視化

本製品の最大の特徴は『通り部の長さL60』です。

なぜ通り部が長いのか

・通常の栓ゲージより圧倒的に長い
・穴の奥まで挿入することで、曲がりを検出可能
・結果として『深さ60mm全域でφ22.7が成立しているか』を確認できる

これは単なる寸法確認ではなく、『機能検査』としてのゲージ設計です。


止まり部は最小構成|コスト最適化設計

一方で止まり部はL9と非常に短く設計しています。

理由は明確です。

・止まりは『入らないこと』が確認できればよい
・長くする意味がない
・不要な加工コストを削減

つまり、『必要な部分だけにコストをかける』合理設計です。


材質変更|SKS3 → HAPで耐摩耗性を大幅向上

今回のリピートでは、材質変更を伴いました。

変更理由

・測定対象が硬質材
・従来のSKS3では摩耗が早い
・交換頻度が高くコスト増

HAP採用の効果

・高硬度+高耐摩耗性
・寿命延長
・測定精度の安定化

結果として、『長期的なコスト削減』と『品質維持』を両立しています。


現場目線の工夫|運用ミスを防ぐ設計

握り部(φ16ローレット)にはφ4穴を追加しています。

これは一見小さな工夫ですが、非常に重要です。

・校正年月のタグを取り付け可能
・取り間違い防止
・校正期限切れの防止

こうした『運用まで考えた設計』が、現場品質を支えます。


なぜこのようなゲージが実現できるのか

当社の強みは以下にあります。

・ゲージ製作を技術的母体とした精密加工
・図面通り『100%』を追求する文化
・使用用途から逆算した設計提案力

単なる加工ではなく、『使われ方まで設計する』ことが評価されています。


まとめ|深穴精度の課題は専用ゲージで解決できる

今回の事例は、

『径だけでなく、深さ方向の精度も保証したい』

というニーズに対する解決策です。

・通り部L60による真直度評価
・HAP材による耐摩耗性向上
・運用まで考慮した設計

このように、用途に応じた最適なゲージ設計が可能です。

非接触測定器では測定することができない領域です。


FAQ(よくある質問)

Q1.特殊両口栓ゲージとは何ですか?
A1.通りと止まりの両機能を持つ栓ゲージで、穴径の合否判定を行う測定具です。本事例では通り部を長くすることで、深穴の真直度確認も可能にしています。

Q2.通り部が長いと何が分かりますか?
A2.穴の奥まで挿入できるため、穴の曲がりや円筒度不良を検出できます。単なる径測定では分からない不具合を可視化できます。

Q3.HAP材を使うメリットは何ですか?
A3.高硬度・高耐摩耗性により、ゲージの寿命が延び、測定精度の安定性が向上します。硬い被測定物に特に有効です。

Q4.止まり部を短くする理由は?
A4.止まりは『入らないこと』が確認できればよいため、長くする必要がなく、加工コスト削減につながります。

Q5.深穴測定に適したゲージは設計可能ですか?
A5.はい。用途・被測定物・使用環境に応じて、最適な長さ・材質・構造でオーダーメイド設計が可能です。


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JISQ9100
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<金型>
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<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等

<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計

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