鉄定盤 小型(150×150)|平面度0.005・ゴミ切り溝付き|精密測定用定盤の製作事例

小型でも『測定精度を安定させる設計思想』|ゴミ排出・真空防止を考慮した精密鉄定盤


製品仕様(鉄定盤 小型タイプ)

・品名:鉄定盤(小型タイプ)
・形状:150×150×T20
・仕上:▽▽▽(G)
・材質:SKS3
・表面処理:黒染め防錆
・熱処理:焼入れ焼き戻し+サブゼロ処理(HRC58~63)
・購入品類:なし
・設計:渡辺精密工業株式会社
・個数:1
・当社製造番号:26-00660


この鉄定盤の用途と特徴

本製品は『精密測定用の小型鉄定盤』です。
150mm角というコンパクトサイズながら、現場での測定精度を安定させるための工夫が随所に施されています。

平面度0.005と研削仕上げによる高精度面

上面は研削加工により仕上げられており、面粗度は『Rz1.6』。
さらに平面度は『0.005』と、高精度な測定基準面を実現しています。

小型定盤であっても、基準面の品質を落とさないことが重要です。
この品質が『測定値の信頼性』を支えます。

ゴミ切り溝による測定精度の安定化

本定盤の大きな特徴が、上面に施された『ゴミ切り溝(ゴミニガシ)』です。

・ピッチ:40mm
・溝寸法:幅3mm × 深さ1.5mm

この溝には2つの重要な役割があります。

・真空状態の防止

製品を定盤に載せた際、密着しすぎることで発生する『真空固定状態』を防止します。

・異物排出機能

微小なゴミが混入した場合でも、製品を軽く滑らせることで溝へ逃がすことができ、
測定誤差の発生を未然に防ぎます。

これは現場で実際に使用する中で生まれた『実用設計』です。


なぜ鉄定盤にSKS3を使用するのか

一般的に定盤というと鋳物定盤が想起されますが、
本製品では『SKS3(工具鋼)』を使用しています。

理由は以下の通りです。

・焼入れにより高硬度化(HRC58~63)
・耐摩耗性が高く、長期間精度を維持
・小型用途において十分な剛性と安定性

つまり、『長く使える定盤』としての性能を重視した選定です。


サイズ展開と設計思想

当社ではこの150mmサイズだけでなく、

・300×300
・450×450
・600×600

といった大型定盤の製作実績もあります。
当社で設計するため、150x300のような変形サイズにも対応可能です。

大型になると、
・クレーン搬送前提
・アイボルト用タップ穴の設置

など、使用環境に応じた設計が必要になります。

一方で今回の150mmサイズは、
『人が扱いやすいこと』を優先し、アイボルト穴は設けていません。


自社使用から生まれた製品

当社では、このような鉄定盤を実際に社内で使用しています。

・測定定盤
・検査基準面
・治具ベース

自分たちが日常的に使い、『良い』と判断したものをそのままお客様に提供しています。

ここに『現場発の品質』があります。


修理・再研磨にも対応可能

鉄定盤は使用していく中で、

・摩耗
・キズ
・精度低下

が発生します。

当社では再研磨による修理対応も可能です。
『使い続けるためのサポート』も含めてご提案しています。


まとめ|小型でも妥協しない精密定盤

今回の鉄定盤は一見シンプルな製品ですが、

・平面度0.005の高精度
・ゴミ切り溝による測定安定化
・高硬度材による耐久性
・使用環境に応じた設計思想

といった『現場で効く工夫』が詰まっています。

こうした積み重ねが、『測定の信頼性』を支えます。


FAQ(よくある質問)

Q1.鉄定盤の平面度はどの程度必要ですか?
A1.用途によりますが、精密測定用途では0.01以下、場合によっては0.005以下が求められることがあります。

Q2.ゴミ切り溝はなぜ必要ですか?
A2.製品と定盤の間に異物が入り込んだ際に、溝へ逃がすことで測定誤差を防ぐためです。また密着による真空状態も防止します。

Q3.小型定盤でも高精度は必要ですか?
A3.必要です。小型でも基準面として使用する以上、平面度や面粗度は測定精度に直結します。

Q4.鉄定盤の材質にSKS3を使う理由は何ですか?
A4.焼入れによる高硬度化が可能で、耐摩耗性に優れており、長期間精度を維持できるためです。

Q5.定盤の修理は可能ですか?
A5.可能です。再研磨により平面度を回復させ、再び使用できる状態に戻します。


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