修理できないと思っていた芯金も再生可能|硬質クロムメッキ修理と高精度研削加工による復元事例

摩耗・傷が発生した芯金を新品同等の精度へ復元。硬質クロムメッキと精密研削加工で長寿命化を実現した修理事例


製品仕様

『芯金(硬質クロムメッキ修理)』

  • 形状:φ100×L115.5
  • 材質:SCM420
  • 表面処理:防錆黒染め
  • 熱処理:浸炭焼入れ(浸炭深さ0.3~0.8mm)
  • 修理内容:硬質クロムメッキ+円筒研削加工
  • 設計:お客様
  • 個数:1
  • 当社製造番号:26-01217

お客様の課題

自動車関連メーカー様で約20年前から使用されている芯金です。

長年の使用により、クランプ部の受け面に摩耗や傷が発生していました。

芯金はワークを正確に保持する重要部品です。

そのため、

・摩耗したまま使用すると位置決め精度が低下する
・傷が製品品質へ影響する
・新品製作はコストも納期もかかる

という課題がありました。


製品の特徴

今回修理した芯金は、

  • φ20インロー
  • φ100鍔部
  • φ50×L21の受け部

から構成されています。

特に摩耗したのは、クランプを繰り返す受け部分です。

ここだけを新品同様の精度へ復元することが今回の目的でした。


渡辺精密工業の解決方法

一度研削して傷を除去

まず摩耗部分を円筒研削盤で加工し、傷や摩耗を完全に除去します。


硬質クロムメッキで寸法を復元

必要箇所以外はマスキングを施し、摩耗した部分だけに厚付け硬質クロムメッキを施工します。

単なる『フラッシュメッキ』ではなく、後加工を前提とした十分な膜厚を形成します。


再研削で高精度仕上げ

メッキ後は再度円筒研削加工を実施。

最終寸法まで仕上げることで、

  • 同軸度
  • 直角度
  • 真円度
  • 寸法精度

を回復させます。


新品製作より修理が難しい理由

新品製作では、すべての寸法を基準に加工できます。

一方、修理では既存形状を残しながら、一部分だけを高精度で再生しなければなりません。

そのため、

『既存部分との同軸度』

『既存端面との直角度』

『組付け精度』

などを維持しながら加工する高度な技術が求められます。

修理加工は、新規製作とは異なるノウハウが必要です。


当社の強み

渡辺精密工業では、

  • 硬質クロムメッキ(薄付け・厚付け)
  • 円筒研削加工
  • 平面研削加工
  • 精密寸法復元

を組み合わせた修理を日常的に行っています。

単に寸法を戻すだけではなく、

『精度を回復させて長く使える状態へ再生する』

ことを重視しています。

本製品を2005年から継続してお客様へ供給している実績も、その品質の証です。


まとめ

摩耗や傷が発生した芯金でも、新品へ交換する前に修理という選択肢があります。

高精度な研削加工と硬質クロムメッキを組み合わせることで、

  • コスト削減
  • 納期短縮
  • 設備停止時間の低減

につながるケースも少なくありません。

芯金・シャフト・治具・精密部品の修理でお困りでしたら、ぜひ渡辺精密工業株式会社へご相談ください。


FAQ(よくある質問)

Q1.芯金は修理できますか?
A1.摩耗や傷の状態によりますが、硬質クロムメッキと研削加工を組み合わせることで、高精度に修理できる場合があります。修理により耐久性が向上するケースもあります。

Q2.硬質クロムメッキ修理とは何ですか?
A2.摩耗した部分へ硬質クロムメッキを厚付けし、その後に研削加工で元の寸法・精度へ復元する修理方法です。

Q3.新品製作と修理ではどちらが難しいですか?
A3.修理は既存部品との同軸度や直角度を維持する必要があるため、新品製作以上に高度な技術が必要になる場合があります。

Q4.どのような部品が修理できますか?
A4.芯金、シャフト、治具、精密機械部品など、摩耗部のみを再生できる部品であれば対応できる場合があります。

Q5.硬質クロムメッキ後は研削加工を行いますか?
A5.はい。厚付けしたメッキを研削加工し、指定寸法・形状・精度まで仕上げています。

Q6.修理の相談だけでも可能ですか?
A6.もちろん可能です。図面や現品を確認し、修理の可否や最適な方法をご提案いたします。


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