耐食性向上(ゲージ、治工具)

耐食性

簡単に言えば、腐食しにく、錆ににくい ということです。

ゲージや治工具は鉄で製造されることが圧倒的多いです。

特に SKS3という材質が多用されます。

耐食性の工夫

材質をSKDに変更したり、SUS440などの耐食性の高い材質を熱処理を行い、耐摩耗性を高めるという工夫をすることができます。

それ以外に、硬質クロムメッキや無電解ニッケルメッキ(カニゼンメッキ)などの処理をすることにより耐食性を高めることが出来ます。
また、硬質クロムメッキ処理を行えば耐摩耗性を向上させることも可能です。

耐食性のあるゲージなどの具体例

硬質クロムメッキ処理付リングゲージ
SUS440C焼入れ材を使用したリングゲージ
硬質クロムメッキ処理付栓ゲージ(プラグゲージ)
ワーク(製品)接地面に硬質クロムメッキ処理
全体を1~2μ程度の膜厚のカニゼンメッキ処理をしたブラケット

など

硬質クロムメッキ処理のデメリット

硬質クロムメッキ処理を行う場合、膜厚制御することが(要求精度によっては)困難です。
たとえば仕上がり寸法が±0.005mmの品物に対して硬質クロムメッキ処理を0.01mm膜厚で載せることは簡単にはできません。
それは、膜厚制御が出来ないからです。

この場合は、「研削加工ー>硬質クロムメッキ処理ー>仕上研削加工」のようにひと手間掛ける必要があります。

よって、どうしてもコストアップになってしまいます。

効果があるか、コストはどうか?の判断

当社はさまざまな製品において、多くの経験があります。
相談していただくことが一番の近道だと思います。

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