機械部品調達(機械の部品が壊れた)
古い機械の部品交換は難しい
です。
今回、持ち込まれたのは、工作機械に取りついていた部品です。

写真の左側の部品です。
奥にある穴から、中心部分の出っ張りにかけて、円弧形状の傷(溝)が付いていますし、穴が楕円、テーパーになっていて、動作に支障が出ていたようです。
部品が古いと、最悪、製造したメーカーが廃業している可能性があります。
また、保守期間が過ぎていて、メーカーが分かっても対応してくれない場合があります。
メーカーが対応してくれたとしても、3か月かかるなど、納期的に間に合わない可能性もあります。
このような場合は、自力で修理するしか方法がありません。
機械を我々が見る必要は必ずしもありません
写真の例で示した部品が持ち込まれたのは、取り外した状態でした。
実際に、機械にどのように取りついていたのか、どのように動作していたかは、正直分かりません。
しかし、動作環境や機械動作の具合などをヒアリングすることによりコピー部品を製作しました。
コピー部品を製作するには
まず、図面が必要です。
そのためには、測定することが必要になりますので、一旦、当社の測定室に持ち込みます。

三次元測定機で測定


三次元測定機や顕微鏡などで形を測定し、実測値を確認します。
図面作成

3DCADや2DCAD(3次元CADや二次元CAD)を用いて、モデル化、図面化を行います。
この段階で、使用用途などを考えて、公差設定を当社で行い、ご提案いたします。
現在使用されている部品に対して、改善を行うことも可能です。
改善例
1.耐摩耗性向上(材質変更、熱処理、メッキ、TINコートなど)
2.摺動性向上、滑りやすさ向上(面粗度アップ、ラップ磨き処理、鏡面処理、TINコートなど)
3.耐食性向上(材質変更、メッキ処理など)
4.動きをスムーズに(加工公差による縛り、平面度向上、円筒度、真円度、直角度、輪郭度など各種幾何公差向上など)
製作して納品
しますので、取付、機能確認をお願いいたします。
機械の部品が壊れて、お困りのときは渡辺精密工業へ
ぜひ、お気軽にお問合せください。
まずは、お問い合わせください(写真やマンガ絵などがあるとスムーズです)
こちらへ ==> https://wsl-g.co.jp/contact/