スプラインを研削加工するかワイヤーカット加工するか

スプラインの加工方法の種類に関する記事です。

スプライン形状を形成する場合の加工方法として、良く知られている方法はブローチ盤による加工です。
この方法では、ある程度の製品数を製作しないとコストメリットが出ません。
その他にも金型を使用した製作方法があります。

単品のスプライン加工

当社が製造するスプライン製品は1個から10個程度のものが大半です。ときどき、それ以上の製品を製作する場合がありますが、レアです。

当社の場合、スプライン加工は、研削加工とワイヤーカット(放電)加工の2種類があります。

ワイヤーカット加工は主に、メス形状(リング形状)のスプライン加工を行う場合に選択します。
外径部(プラグ形状)にスプライン加工がある場合は、研削加工(研磨加工)にて加工いたします。

放電加工と研削加工はどちらが最適なのか?

放電加工の場合は、加工表面に”加工変質層”が生じます。これは放電加工の特長で、加工時の熱や電気放電によって素材が融解し、再凝固してできる微細な層です。硬いのですが脆く、摩擦が発生した場合に、その層が摩耗、破壊されることがあります。
この加工変質層を除去するために、ラップ加工(ラッピング加工)やブラスト加工などを施すことがあります。
このときに、加工にて創成された形状が変形してしまうことが多々あります。
加工公差が緩い場合は問題ないのですが、ゲージや精密部品の場合は、一般的に公差が厳しいため、この変形が命取りになります。

一方、研削加工で仕上げた場合、経験的に、加工変質層について考慮する必要がありません。
したがって、特別に仕上面粗度を鏡面のように、、、のような指定がない限り、当社では研削加工した仕上げ面にて納品しております。
いままで、クレームが来たことはありません。
研削加工面でもラップ加工やブラスト加工した場合、創成された加工形状が変形する可能性はゼロではありません。しかし、当社では、研削加工形状のまま、図面要求精度を達成するため、ラップ加工などを実施しませんので、形状が崩れることがありません。

よって、当社は、研削加工が出来る場合は研削加工を積極的に選択し、それ以外の場合において、ワイヤーカット加工を選択しております。

スプライン加工のご相談は渡辺精密工業に

TELもしくはメールにてご連絡願います。
こちらから図面や写真を当社に送ることができます。 => https://wsl-g.co.jp/contact/

当社の加工例(製品例)

こちらに写真が沢山載っています。==> https://wsl-g.co.jp/products/
(スプラインの写真もあります)

■多くのラインアップ

当社は自社工場で製造する比率が80%以上。ぜひ、千分台加工のゲージ、治工具、試作品、研究開発品、少量量産部品のご相談を!

<ゲージ>
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器) 等

<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック 等

<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)

<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等

<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計

<システム開発>
C, C#, Python, VBA, WordPress など

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