測定器の点検校正、シリンダーゲージのゼロセット、内径マイクロ校正やゼロセットなどに使用するマスターリングの製作が可能です。

マスターリングとリングゲージ

基本的にはマスターリングとリングゲージは同じです。
最大の違いは、リングゲージは、リングゲージ自身を被測定物に接触させて測定します。
その測定方法は、単純で、「入る?、入らない?」という判断です。
したがって、摩耗が早い可能性があるので、摩耗対策として、超硬材を使用するとかTINコートを行うということが行われます。

マスターリングの仕様

マスターリングは直接的に被測定物、被検査物とは接触せず、それらを測定するための測定器のゼロセット(校正)をするために使用されるため、摩耗することは稀です。
ただし、経年変化には注意する必要がありますので、マスターリング自身の点検校正は最低年1回は行います。

材質はSKS3、熱処理を行ったあと、経年変化を防止するためにサブゼロ処理やスーパーサブゼロ処理を行います。硬度はHRC58以上入れることが多いです。

マスターリングのバリエーション

内径を校正対象としたマスターリングが製作の大半を占めますが、なかには、厚みや、2段になっているものなど、規格外のものも製作します。

これらは、マスターリングと呼ばれるよりも、原器とか、単に、マスターと呼ばれることが多いです。

マスターリングのご相談は渡辺精密工業へ

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