メッキ付リングゲージ(リングゲージにメッキ処理する)

メッキ付リングゲージ

リングゲージの内径部分に硬質クロムメッキ処理(ハードクロムメッキ、HCr)を行うことがあります。

硬質クロムメッキ処理の目的

リングゲージは、測定対象に直接差し込むことにより、

入る / 入らない

という物理的な現象で判断いたします。

入らない場合は、摩耗することはありえないのですが、「入る」場合は、リングゲージ内径部分と製品が接触(摺動)します。
この接触が繰り返されると摩耗になり、内径が大きくなる、楕円になる、テーパーになる、キズがつく、など、リングゲージが使えなくなる原因となります。

そこで、内径部分にメッキ処理(硬質クロムメッキ)を行い、耐摩耗性の向上を図るということです。

メッキ付リングゲージのデメリット

硬質クロムメッキ処理をすると、処理代そのものの費用アップがあります。
また、硬質クロムメッキ処理時には、メッキ付着防止するためのマスキング処理も必要になります。

さらに、メッキ前処理として、研削加工しておくことが必要となります。

つまり、メッキ前研削加工が1工程余分に追加されます。

このようにメッキ無しのリングゲージに比べると、コストアップしてしまいます。

メッキ付リングゲージのメリット

耐摩耗性が向上するとともに、防錆効果があります。
(ただし、メッキ部分のみです)

ただ、良く考えていただきたいのは、コストアップとメリットのバランスです。

よくよく聞くお話に、耐摩耗性は向上したけど、測定対象の製品寿命が短くて、リングゲージが使えなくなるまえに、製品生産が終わってしまった。
こんなにコストを掛けなくても良かった。。。というような話です。

また、全点検査で、かつ、測定対象が硬いので、硬質クロムメッキ処理をしても直ぐに使えなくなってしまった(この場合は、超硬付きリングゲージをご検討ください)。というようなお話も耳にします。

メッキ付リングゲージが必要かな?と思ったら

まずは、渡辺精密工業にお気軽にご相談ください。

使用条件、用途などをお聞きして、最適な方法をご提案させていただきます。

また、製品図面をご提示いただければ、当社設計部門で図面作成してリングゲージ図面を完成させることも可能です。

渡辺精密工業の製品例

こちらをご覧ください ==> https://wsl-g.co.jp/products/

メッキ付リングゲージの相談、注文は

こちらまで ==> https://wsl-g.co.jp/contact/

その他のリングゲージに関する課題一覧はこちら

ステンレス製のリングゲージ

リングゲージにメッキ処理する

リングゲージのメッキ改造

特注リングゲージ

チタンコートのリングゲージ

リングゲージの修理

リングゲージ摩耗対策

通止リングゲージ

リングゲージの改造

リングゲージ(jis規格外)

マスターリングとマスターリングゲージ

マスターリングゲージをつくりたい

リングゲージを作りたい